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東北大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

Cを直角とする直角三角形ABCに対して、
Aの二等分線と線分BCの交点をDとする。
また、線分ADDCCAの長さはそれぞれ5,3,4とする。
A=θとおくとき、次の問いに答えよ。

(1) sinθを求めよ。

(2) θ<512πを示せ。
ただし、2=1.4143=1.732を用いてもよい。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

三角関数図形と方程式 三角比の利用不等式評価

方針

BD=xAB=c とおき、角の二等分線定理から x/3=c/4 を得る。直角三角形 ABC に三平方の定理を使うと c が決まり、BC/AB から sinθ が出る。(2)では 0<θ<π/2 を確認したうえで、sinθ=24/25sin(5π/12)=sin75 を比較する。正弦がこの範囲で増加することを使うため、角の範囲確認を先に置く。

解答

(1) BD=xAB=c とおく。D は角 A の二等分線と BC の交点であるから、角の二等分線定理より BDDC=ABAC である。すなわち x3=c4 なので x=3c4 である。

三角形 ABC は C を直角とし、AC=4BC=BD+DC=x+3 である。したがって三平方の定理より c2=42+(3+3c4)2 である。整理すると 7c272c400=0 となり、c>0 より c=1007 を得る。よって BC=3+3c4=3+757=967 である。したがって sinθ=BCAB=96/7100/7=2425 である。

(2)

三角形 ABC は直角三角形であるから 0<θ<π2 である。また sin5π12=sin75=6+24 である。与えられた近似値を用いると 6+24>2.44+1.4144>0.963 であり、一方 2425=0.96 である。したがって sinθ<sin5π12 である。正弦は 0<θ<π/2 で増加するので θ<5π12 が従う。

ADA の二等分線。角の二等分線定理と三平方を組み合わせる。

別解

解法2

方針

角の二等分線定理から BC/(AB+AC)=3/4 を得る。角の二等分線の長さの公式へ直接代入して AB を求め、直角三角形の正弦を計算する。

解答

(1) AB=c とおく。角の二等分線定理からBDDC=ABAC=c4なのでBC=BD+DC=3c4+3=3(c+4)4.A の二等分線の長さについてAD2=ABAC{1BC2(AB+AC)2}が成り立つ。したがって25=4c(1916)=7c4,よって c=100/7 である。このときBC=3(c+4)4=967.C=90 だからsinθ=BCAB=96/7100/7=2425.(2) 0<θ<π/2 であり、sin5π12=6+24>2.44+1.4144>0.96=2425.正弦は (0,π/2) で増加するのでθ<5π12である。

総評

難度5、計算量4。角の二等分線定理と三平方の定理を組み合わせる基本的な図形計算である。BD と AB を文字で置くと、二等分線定理で一方を消去できる。(2)では sinθ の値を出しただけで終わらず、θ が鋭角であることを確認してから正弦の大小を角の大小に戻す必要がある。近似値の扱いは粗くてよいが、24/25=0.96 を確実に上回る評価を書く。15分程度で取りたい。

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出典: 東北大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。