方針
まず多項式を因数分解して,方程式の実数解がどこで重なるかを調べる。極値は の2つの零点 と の順序が, と で入れ替わることに注意して分類する。最後の軌跡では,極大値を与える点だけを取り出し, の枝と の枝を の符号で書き分ける。
解答
(1)
与えられた多項式は である。すなわち である。
したがって の実数解は である。ただし は重解である。方程式が2つの異なる実数解をもつためには,この2つが一致しなければよいから である。よって求める範囲は である。
(2) とおく。(1)の範囲では であり, である。微分すると である。したがって停留点は である。
まず ,すなわち のとき,2つの停留点は の順に並ぶ。 の符号は, で正から負に, で負から正に変わる。よって で極大, で極小である。値はであり, である。
次に ,すなわち のとき,2つの停留点は の順に並ぶ。この場合, で は正から負に変わり, で負から正に変わる。したがって で極大, で極小である。値は であり, である。
(3)
極大点だけを取り出す。 のときは,(2)より極大点は である。このとき であり, が を動くと はすべての負の値をとる。したがってこの部分の軌跡は である。 のときは,極大点は である。ここで だから であり, より である。したがって となる。この部分の軌跡は である。
よって求める図形は である。原点は に対応するが, は(1)の範囲に含まれないので,原点は含まない。
青い半直線は 、紫の曲線は 。原点はどちらにも含まれない。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中5。試験場での目安は22分で、因数分解から微分、軌跡までを一続きに整理する標準問題である。採点点は、 と見抜くこと、 と で極大・極小の位置が入れ替わること、軌跡で原点を含めないことにある。符号表を省くと極値の種類を取り違えやすいので、 と置いて停留点の順序を明示すると答案が安定する。