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東北大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

aを実数とし,f(x)=x3+(2a4)x2+(a24a+4)xとおく.
方程式f(x)=0が2つの異なる実数解をもつとき,以下の問いに答えよ.

(1) aの値の範囲を求めよ.

(2) 関数y=f(x)の極値を求めよ.

(3) aを(1)で求めた範囲を動くとき,
y=f(x)の極大値を与えるxについて,
(x,f(x))xy平面上に描く図形を図示せよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

関数微分 展開・因数分解、増減表軌跡

方針

まず多項式を因数分解して,方程式の実数解がどこで重なるかを調べる。極値は f(x) の2つの零点 x=2ax=(2a)/3 の順序が,a<2a>2 で入れ替わることに注意して分類する。最後の軌跡では,極大値を与える点だけを取り出し,a<2 の枝と a>2 の枝を x の符号で書き分ける。

解答

(1)
与えられた多項式は f(x)=x3+(2a4)x2+(a24a+4)x=x{x+(a2)}2 である。すなわち f(x)=x{x(2a)}2 である。

したがって f(x)=0 の実数解は x=0,x=2a である。ただし x=2a は重解である。方程式が2つの異なる実数解をもつためには,この2つが一致しなければよいから 2a0 である。よって求める範囲は a2 である。

(2) r=2a とおく。(1)の範囲では r0 であり,f(x)=x(xr)2 である。微分すると f(x)=(xr)2+2x(xr)=(xr)(3xr) である。したがって停留点は x=r,x=r3 である。

まず a<2,すなわち r>0 のとき,2つの停留点は r3<r の順に並ぶ。f(x)=(xr)(3xr) の符号は,x=r/3 で正から負に,x=r で負から正に変わる。よって x=r3=2a3 で極大,x=r=2a で極小である。値はf(r3)=r3(2r3)2=4r327=4(2a)327であり,f(r)=0 である。

次に a>2,すなわち r<0 のとき,2つの停留点は r<r3 の順に並ぶ。この場合,x=rf(x) は正から負に変わり,x=r/3 で負から正に変わる。したがって x=r=2a で極大,x=r3=2a3 で極小である。値は f(r)=0 であり,f(r3)=4r327=4(a2)327 である。

(3)
極大点だけを取り出す。 a>2 のときは,(2)より極大点は (x,y)=(2a,0) である。このとき x=2a<0 であり,a2<a を動くと x はすべての負の値をとる。したがってこの部分の軌跡は y=0(x<0) である。 a<2 のときは,極大点は x=2a3,y=4(2a)327 である。ここで x=(2a)/3 だから 2a=3x であり,a<2 より x>0 である。したがって y=4(3x)327=4x3 となる。この部分の軌跡は y=4x3(x>0) である。

よって求める図形は y=0(x<0),y=4x3(x>0) である。原点は a=2 に対応するが,a=2 は(1)の範囲に含まれないので,原点は含まない。

青い半直線は x<0、紫の曲線は x>0。原点はどちらにも含まれない。

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中5。試験場での目安は22分で、因数分解から微分、軌跡までを一続きに整理する標準問題である。採点点は、f(x)=x{x(2a)}2 と見抜くこと、a<2a>2 で極大・極小の位置が入れ替わること、軌跡で原点を含めないことにある。符号表を省くと極値の種類を取り違えやすいので、r=2a と置いて停留点の順序を明示すると答案が安定する。

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出典: 東北大学 2008年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。