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東北大学 2008年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

数列{an}a1=2,an+1=4an+12an+3(n=1,2,3,)で定める.このとき,以下の問いに答えよ.

(1) 2つの実数αβに対して,bn=an+βan+α(n=1,2,3,)とおく.{bn}が等比数列となるようなαβ (α>β)を1組求めよ.

(2) 数列{an}の一般項anを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

数列 漸化式の変形置換

方針

漸化式の分数変換には固定値を使う。まず x=(4x+1)/(2x+3) を解いて固定値 11/2 を見つけ,その2つから (an1)/(an+1/2) を作る。この比が一定倍率で変化することを直接計算し,等比数列にしてから an を解き戻す。

解答

(1)
漸化式 an+1=4an+12an+3 の固定値を調べる。x=(4x+1)/(2x+3) とすると x(2x+3)=4x+1 であり,2x2x1=0 となる。よって (2x+1)(x1)=0 から,固定値は x=1,x=12 である。

そこで bn=an1an+1/2 とおく。これは問題の形 bn=an+βan+αα=12,β=1 を選んだものであり,α>β を満たす。

実際に比を計算する。まずan+11=4an+12an+31=2an22an+3=2(an1)2an+3である。またan+1+12=4an+12an+3+12=8an+2+2an+32(2an+3)=5(2an+1)2(2an+3)=5(an+1/2)2an+3である。したがってbn+1=an+11an+1+1/2=25an1an+1/2=25bnである。よって {bn} は公比 2/5 の等比数列である。

(2) a1=2 より b1=212+1/2=15/2=25 である。(1)より bn=b1(25)n1=(25)n である。したがって an1an+1/2=(25)n である。 q=(25)n とおくと,an1=q(an+12) である。これを an について解くと an(1q)=1+q2 である。0<q<1 なので割ることができ,an=1+12(25)n1(25)n である。

別解

解法2(行列の固有方向)

方針

分数変換を2次行列 (4123) の反復として表す。固有値5と2に対応する2方向へ初期ベクトルを分解し、行列のべきから an を直接求める。

解答

(1) M=(4123)とおく。分数変換 x(4x+1)/(2x+3) の固定値は 1,1/2 であるから、bn=an1an+1/2とおくとよい。したがってα=12,β=1.実際、代入により bn+1=25bn となる。

(2)
an=xn/yn とおけば(xn+1yn+1)=M(xnyn),(x1y1)=(21).M の固有値は 5,2、対応する固有ベクトルはそれぞれ (1,1)T(1,2)T である。また(21)=53(11)+13(12).よって(xnyn)=535n1(11)+132n1(12).したがってan=xnyn=5n+2n15n2n=1+12(2/5)n1(2/5)n.

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中4。試験場での目安は18分で、分数型漸化式を固定値から等比数列へ直す典型問題である。採点点は、固定値 1,1/2 を見つけること、(an1)/(an+1/2) を作って公比 2/5 を直接確認すること、最後に an へ戻す計算を丁寧に行うことにある。b1=2/5 なので bn=(2/5)n となる添字のずれに注意したい。

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出典: 東北大学 2008年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。