方針
解と係数の関係から , を用い, の漸化式を作る。整数性は初期値 と漸化式による帰納法で示す。後半は と から を導き,整数 が十分大きな で に最も近い整数になることを使う。
解答
(1)
2次方程式 の解が であるから,解と係数の関係より である。 とおく。方程式の解であることから である。両辺にそれぞれ , を掛けると である。これらを足して すなわち を得る。
初期値は である。 は整数なので は整数である。さらに漸化式 は整数係数であるから,帰納法によりすべての0以上の整数 について である。
(2)
とする。 であるから である。したがって である。
(1)
より は整数である。また であり, だから である。特に十分大きい では となるので,整数 は に最も近い整数である。
したがって,十分大きい では である。よって である。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安時間は25分程度で、2次方程式の解の累乗和が満たす漸化式を作ることが中心である。(1) は を含めて初期値を明記すると帰納法が自然に書ける。(2) では が整数で、しかも との差が だけであることが決定的である。最も近い整数の議論では、 となる十分大きな を考えればよい。