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東北大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

aを正の実数とし,
2つの放物線をC1: y=a+14x212,C2: y=a+14ax2+12とする.
以下の問いに答えよ.

(1)
C1C2の交点の座標を求めよ.

(2)
C1C2で囲まれた図形の面積Sを求めよ.

(3)
aが動くとき,(2)のSの最大値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安16

積分図形と方程式微分 面積計算微分による最大最小、範囲評価

方針

2つの放物線の交点は,方程式を引き合わせるとx2だけの式になる。囲まれた部分ではC2が上,C1が下なので,上下差を交点間で積分する。得られる面積は8a/(3(a+1))となり,最大化は2aa+1,すなわちa/(a+1)1/2に帰着する。

解答

模式図(a=1).上下差は交点で0となる下に凸の2次式である.

(1)

交点では a+14x212=a+14ax2+12 である。整理すると (a+14+a+14a)x2=1 すなわち (a+1)24ax2=1 である。a>0より x=±2aa+1 である。このときのy座標は,たとえばC1に代入してy=a+144a(a+1)212=aa+112=a12(a+1)である。よって交点は (±2aa+1,a12(a+1)) である。

(2)

交点の間ではC2が上側,C1が下側にある。上下差は(a+14ax2+12)(a+14x212)=1(a+1)24ax2である。したがって,h=2a/(a+1)とおくとS=hh(1x2h2)dxである。計算してS=[xx33h2]hh=4h3=8a3(a+1)である。

(3)

(2) より S=83aa+1 である。a>0なので a+12a より aa+112 である。等号はa=1のとき成り立つ。したがってSの最大値は 8312=43 である。

別解

解法2((3):微分による最大化)

方針

u=a>0 と置き,面積を u の有理関数に直して増減を調べる.相加相乗平均で得た最大値を独立に検算できる.

解答

u=a>0 とおくと,(2)の結果はS(u)=8u3(u2+1)となる.微分するとS(u)=8(1u2)3(u2+1)2.したがって S0<u<1 で増加し,u>1 で減少する.よって u=1,すなわち a=1 のとき最大となり,maxS=S(1)=43である.

総評

難度5、計算量5。交点を出すと上下差が1x2/h2の形になり,面積計算は短くなる。最大化では微分を使わず,相加相乗の関係a+12aで十分である。交点のy座標と上下関係を確認してから積分するのが採点上のポイントである。目安時間は16分前後。

採点点は,交点の x 座標だけでなく共通の y 座標,上下差の積分区間,最大値の等号条件 a=1 である.AM--GMと微分の2通りで最大値を検算できる.

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出典: 東北大学 2009年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。