方針
放物線の接線の傾きから法線 を求める。直線 は点 を通るので,折り返した直線 も を通る。したがって,あとは直線 の方向ベクトルを,法線 の方向に関して対称移動した方向ベクトルを求めればよい。最後は の式を整理し, によらない切片から定点を読み取る。
解答
(1)
放物線 の点 における接線の傾きは である。
のとき,この接線に直交する直線 の傾きは である。したがって は を通り, と表される。両辺に を掛けると であるから である。
のとき,接線の傾きは0であり,接線は 軸に平行である。これに直交し, を通る直線は である。
(2)
以下 とする。直線 は点 を通り,その方向ベクトルは である。また,(1) の法線 の方向ベクトルとして を取ることができる。
を の方向に関して対称に移したベクトルを求める。射影を用いると,反射後のベクトルは である。ここで だから,反射後の方向ベクトルはしたがって直線 の傾きは である。
また,折り返しの軸 は を通り,直線 も を通るので,折り返された直線 も を通る。よって である。
(3)
(2) の式を整理する。 であるから 定数項は である。したがって である。
この式から, の値によらず のとき となる。よってすべての は定点 を通る。
法線と折り返しの位置関係
を法線 で折り返した直線 は、常に を通る。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中6。目安時間は25分程度で、法線の式、反射後の方向ベクトル、定点の読み取りを順に処理する問題である。(1) では の場合だけ法線の傾きを と書けないため、別に扱う必要がある。(2) は点ではなく直線の反射なので、直線の通る点 と方向ベクトルを分けて考えると計算が安定する。(3) は式を の形まで整理できれば、定点がすぐ分かる。