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東北大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

放物線C:y=x2に対して,以下の問いに答えよ.

(1)
C上の点P(a, a2)を通り,
PにおけるCの接線に直交する直線lの方程式を求めよ.

(2)
lを(1)で求めた直線とする.
a≠0のとき,直線x=aをlに関して対称に折り返して得られる直線mの方程式を求めよ.

(3)
(2)で求めた直線mはaの値によらず定点Fを通ることを示し,
Fの座標を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25分

微分、図形と方程式 接線・法線、座標設定、軌跡

方針

放物線の接線の傾きから法線 l を求める。直線 x=a は点 P を通るので,折り返した直線 m も P を通る。したがって,あとは直線 x=a の方向ベクトルを,法線 l の方向に関して対称移動した方向ベクトルを求めればよい。最後は m の式を整理し,a によらない切片から定点を読み取る。

解答

(1)
放物線 C:y=x2 の点 P(a,a2) における接線の傾きは 2a である。

a≠0 のとき,この接線に直交する直線 l の傾きは −12a である。したがって l は P(a,a2) を通り,y−a2=−12a(x−a) と表される。両辺に 2a を掛けると 2ay−2a3=−x+a であるから x+2ay−2a3−a=0 である。

a=0 のとき,接線の傾きは0であり,接線は x 軸に平行である。これに直交し,P=(0,0) を通る直線は x=0 である。

(2)
以下 a≠0 とする。直線 x=a は点 P(a,a2) を通り,その方向ベクトルは v⃗=(0,1) である。また,(1) の法線 l の方向ベクトルとして u⃗=(2a,−1) を取ることができる。

v⃗ を u⃗ の方向に関して対称に移したベクトルを求める。射影を用いると,反射後のベクトルは 2v⃗⋅u⃗u⃗⋅u⃗u⃗−v⃗ である。ここで v⃗⋅u⃗=−1,u⃗⋅u⃗=4a2+1 だから,反射後の方向ベクトルは2−14a2+1(2a,−1)−(0,1)=(−4a4a2+1,1−4a24a2+1).したがって直線 m の傾きは (1−4a2)/(4a2+1)−4a/(4a2+1)=4a2−14a である。

また,折り返しの軸 l は P を通り,直線 x=a も P を通るので,折り返された直線 m も P を通る。よって y−a2=4a2−14a(x−a) である。

(3)
(2) の式を整理する。 y−a2=(a−14a)(x−a) であるから y=(a−14a)x−a(a−14a)+a2. 定数項は −a2+14+a2=14 である。したがって m:y=(a−14a)x+14 である。

この式から,a の値によらず x=0 のとき y=14 となる。よってすべての m は定点 F(0,14) を通る。

【法線と折り返しの位置関係】

x=a を法線 l で折り返した直線 m は、常に F を通る。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中6。目安時間は25分程度で、法線の式、反射後の方向ベクトル、定点の読み取りを順に処理する問題である。(1) では a=0 の場合だけ法線の傾きを −1/(2a) と書けないため、別に扱う必要がある。(2) は点ではなく直線の反射なので、直線の通る点 P と方向ベクトルを分けて考えると計算が安定する。(3) は式を y=mx+1/4 の形まで整理できれば、定点がすぐ分かる。

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出典: 東北大学 2010年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。