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東北大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

以下の問いに答えよ.

(1)
0x2πの範囲で
cos(πcosx)=12を満たすxの個数を求めよ.

(2)
0x2πの範囲で
cos(πcosx)=cosxを満たすxの個数を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

三角関数方程式・不等式 グラフの概形、範囲評価、場合分け

方針

u=cosx とおき,まず 1u1 における方程式の解の個数を数える。その後,u=±1 なら x は1個,1<u<1 なら 0x2πx は2個対応することを使って戻す。(2) は h(u)=cos(πu)u の符号と単調性・凸性を区間ごとに調べる。

解答

(1)
u=cosx とおくと,0x2π に対して 1u1 である。方程式は cos(πu)=12 となる。

1u1 の範囲では,πuπ から π まで動く。この範囲で cos(πu)=12 となるのは πu=±π3 のときである。したがって u=±13 である。

u=1/3u=1/3 はどちらも 1<u<1 にあるので,それぞれに対して 0x2π の解は2個ずつある。よって解の個数は 4 である。

(2)
同じく u=cosx とおくと,方程式は cos(πu)=u である。そこで h(u)=cos(πu)u とおき,1u1 で零点の個数を調べる。

まず h(1)=cos(π)+1=0 である。またh(56)=cos(5π6)+56=32+56<0であり,h(12)=cos(π2)+12=12>0 である。したがって (5/6,1/2) に少なくとも1つ零点がある。

この区間を含む [1,1/2] では h(u)=πsin(πu)1,h(u)=π2cos(πu) である。1u1/2 では cos(πu)0 なので h(u)0 である。よって h は増加関数であり,h はこの区間で一度減少してから増加する形になる。したがって [1,1/2] における零点は,端点 u=1 と,その後の1個だけである。

次に [1/2,0] では cos(πu)0,u0 であり,両方が同時に0になることはない。したがって h(u)=cos(πu)u>0 であり,零点はない。

最後に [0,1] では h(u)=πsin(πu)1<0 であるから,h は単調減少する。また h(0)=1>0,h(1)=2<0 である。したがって [0,1] には零点が1つだけある。

以上より,u の解は u=1,1<u<12 に1個,0<u<1 に1個 の合計3個である。u=1x=π の1個だけを与え,残り2つの解は 1<u<1 にあるので,それぞれ x を2個ずつ与える。

したがって x の解の個数は 1+2+2=5 である。

u に置き換えた零点の配置

u=1 の端点解と、区間内部の2解を x の個数へ戻す。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安時間は25分程度で、u=cosx に置き換えた後、u の解の個数と x の解の個数を区別することが重要である。(1) は単純だが、各 u が2個の x に対応する点を忘れやすい。(2) はグラフの概形を符号と導関数で丁寧に押さえる問題で、特に u=1 が端点解として1個の x しか与えないことが最終個数に影響する。

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出典: 東北大学 2010年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。