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東北大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

関数f(x)をf(x)=∣2cos⁡2x−23 sin⁡xcos⁡x−sin⁡x+3 cos⁡x−54∣と定める。以下の問いに答えよ。

(1) t=−sin⁡x+3 cos⁡xとおく。f(x)をtの関数として表せ。

(2) xが0≦x≦90∘の範囲を動くとき,tのとりうる値の範囲を求めよ。

(3) xが0≦x≦90∘の範囲を動くとき,f(x)のとりうる値の範囲を求めよ。
また,f(x)が最大値をとるxは,60∘<x<75∘を満たすことを示せ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安25分

三角関数、関数 置換、範囲評価、絶対値の処理

方針

まず t=−sin⁡x+3cos⁡x の二乗を計算し、絶対値の中身を t2+t−9/4 に変形する。次に t=2cos⁡(x+30∘) として、0∘≦x≦90∘ における t の範囲を単調性から求める。最後は区間 [−1,3] 上で ∣t2+t−9/4∣ の最大最小を調べ、最大をとる t=−1/2 から対応する x の範囲を示す。

解答

(1) t=−sin⁡x+3cos⁡x とおく。二乗すると t2=sin⁡2x−23sin⁡xcos⁡x+3cos⁡2x である。sin⁡2x+cos⁡2x=1 を用いると t2=1+2cos⁡2x−23sin⁡xcos⁡x である。したがって絶対値の中身は 2cos⁡2x−23sin⁡xcos⁡x−sin⁡x+3cos⁡x−54 =(t2−1)+t−54=t2+t−94 となる。よって f(x)=∣t2+t−94∣ である。

(2) t=−sin⁡x+3cos⁡x=2cos⁡(x+30∘) である。0∘≦x≦90∘ のとき 30∘≦x+30∘≦120∘ であり、この範囲で cos⁡ は単調減少する。したがって 2cos⁡120∘≦t≦2cos⁡30∘ すなわち −1≦t≦3 である。

(3) g(t)=t2+t−94 とおく。−1≦t≦3 で考えると、g(t) は t=−1/2 で最小値 g(−12)=−52 をとる。また g(−1)=−94,g(3)=3+34 である。さらに g(t)=0 の正の解 t=−1+102 は [−1,3] に含まれるので、∣g(t)∣ の最小値は0である。

一方、∣g(t)∣ の最大値は、g の最小値の絶対値と端点の絶対値を比べればよい。上の値から最大は ∣−52∣=52 である。したがって 0≦f(x)≦52 である。

最大値をとるのは t=−12 のときである。すなわち 2cos⁡(x+30∘)=−12 であるから cos⁡(x+30∘)=−14 である。このとき x+30∘>90∘ なので x>60∘ である。また cos⁡105∘=2−64<−14 であり、cos⁡ は [30∘,120∘] で単調減少する。cos⁡(x+30∘)=−1/4 は cos⁡105∘ より大きいから x+30∘<105∘ である。よって 60∘<x<75∘ を満たす。

総評

難度5、目安時間25分。三角式をそのまま扱わず、指定された t によって絶対値付き二次関数へ落とす問題である。t=2cos⁡(x+30∘) の範囲を単調性で出すこと、∣g(t)∣ の最大では二次関数の頂点と端点を比較することが重要である。最後の 60∘<x<75∘ は、最大値をとる条件 t=−1/2 から角度範囲へ戻す部分まで書くと説得力が出る。

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出典: 東北大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。