Evolton

東北大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

2次方程式4x2+2x1=0の2つの解をαβ (α>β)とする。

(1) α=cosθとなる角θが,
π3θπ2の範囲に1つだけ存在することを示せ。

(2) (1)のθについて,β=cos2θが成り立つことを示せ。

(3) (1)のθの値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安14

三角関数方程式・不等式 解と係数の関係、三角比の利用、一意性証明

方針

まず2次方程式を解いて α,β を具体的に表す。cosθ[π/3,π/2]1/2 から 0 へ単調に減少するため、0<α<1/2 を示せば存在と一意性が従う。次に 4α2+2α1=0 を使って 2α21=β を示し、2倍角公式から 2θ を決める。

解答

(1)
2次方程式 4x2+2x1=0 の解は x=2±4+168=1±54 である。α>β より α=1+54,β=154 である。

ここで 2<5<3 だから 0<1+54<12 すなわち 0<α<12 である。一方、θπ/3θπ/2 を動くとき、cosθ1/2 から 0 まで単調に減少する。したがって α=cosθ となる θ はこの範囲にただ1つ存在する。

(2) α は方程式の解なので 4α2+2α1=0 である。したがって 2α21=α12 である。α=(1+5)/4 を代入するとα12=1+5412=154=βである。

(1) より α=cosθ だから、2倍角公式を用いて cos2θ=2cos2θ1=2α21=β を得る。

(3) ϕ=2π5とおく。和積の公式を繰り返すと得られる恒等式1+2cosϕ+2cos2ϕ=sin(5ϕ/2)sin(ϕ/2)ϕ=2π/5 を代入すると、右辺は 0 になる。c=cosϕ とおき、cos2ϕ=2c21 を使えば4c2+2c1=0を得る。さらに π/3<ϕ<π/2 なので 0<c<1/2 であり、c は大きい方の解 α である。

(1) で、この範囲に cosθ=α となる角はただ1つであることを示した。したがってθ=2π5である。

総評

難度4、目安時間14分。解の具体形、三角関数の単調性、2倍角公式を順に使う基本問題である。採点上は、α=cosθ の存在だけでなく一意性まで、cosθ の単調減少で説明することが重要である。典型ミスは、2θ の範囲を確認せずに cos2θ=β から角を複数候補のまま扱うことである。

冊子PDFで見る東北大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 東北大学 2013年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。