方針
(1) は に注意して両辺に をかけ、2次方程式 を解く。根が0になるのは のときだけなので、その根を除外する。(2) は両辺に をかけると となり、虚部比較から が実数でなければならない。結局、非零の実数解をもつ2次方程式の条件になる。(3) も両辺に をかけ、、 を使って の2次方程式に直す。
解答
(1) なので、与式 の両辺に をかけることができる。すると である。したがって である。ただし、 のときは平方根を虚数で表して となる。
また、 は問題の条件で除かれている。2次方程式 に を代入すると だから、0が根になるのは のときだけである。このとき根は なので、許される解は のみである。
よって、答えは次のようにまとめられる。ただし のときは、上の第1行で重解 を表している。
(2)
与式 の両辺に をかけると すなわち である。
ここで と は実数である。したがって上式の虚部を比較すると、 の虚部は0でなければならない。よって は非零の実数である。 とおくと である。
この2次方程式が実数解をもつ条件は判別式より である。すなわち である。さらに のときは根が であり、非零の根 が存在するので除外する必要はない。したがって求める範囲は である。
(3)
与式 の両辺に をかけると である。ここで だから となる。 とおくと、 より であり、条件は を満たす が存在することである。これは を満たす が存在することと同じである。 なら であるから、必要条件として である。
逆に なら、関数 は で0より大きい値を連続的にとり、 を大きくするといくらでも大きくなる。実際、方程式 の正の解は である。この に対して となる複素数 を選べばよい。
したがって求める範囲は である。
総評
共役複素数を含む式を、 によって実数条件へ落とす問題である。目安時間は24分。(1) は通常の2次方程式だが、問題で とされているため、 のときに出る根 を除く必要がある。(2) は の虚部を見て が実数に限られることを示すのが採点点である。(3) は と変形できれば、 の問題になる。存在範囲では、 ではなく であることを使い、結論が ではなく になる点に注意したい。