方針
(1) は二項定理で奇数番目のを含む項だけが残ることを利用する。(2)はとおき,として,ド・モアブルの形でを取り出す。(3)ではが偶関数なのでと見て,がの根であることを示し,解と係数の関係で和を求める。
解答
(1)
二項定理より では,の偶数乗を含む項は打ち消し合い,奇数乗を含む項だけが残る。したがってである。よってである。
(2) なのでである。とおくとである。したがってである。
(3)
(1)より であり,また である。 とする。ではであり,(2)をに適用できる。するとである。左辺はであるから である。 ここでであり,はこの区間で正かつ狭義に減少する。したがっては正で互いに異なる。3次方程式 の3つの根がなので,解と係数の関係より である。
別解
解法2
方針
(1) で得たへを直接代入し,分母をへそろえる。分子は7倍角の加法定理を展開したそのものである。(3)はを用いて3つのをの相異なる根と確定し,解と係数の関係で和だけを読む。
解答
(1) 二項展開で奇数乗のを含む項だけを残すとしたがって(2) を(1)の式へ代入するとここで,,とおく。加法定理からである。順に代入すればを得る。を使うと最終行はと書き直せる。よって分子はに等しい。ではだから(3) (1)よりとおくと,に対してさらにであり,はこの区間で正かつ狭義に減少するから,これら3数は相異なる。よってこれらが3次方程式の3根である。解と係数の関係より
総評
難度7,計算量7。目安時間は30分。(1)はの符号を正確に追う。(2)はを確認してから分母をにそろえ,7倍角の分子へ一致させることが最低限の採点点である。(3)ではを介して根がであることを示す。3根が相異なる理由まで書き,個々の三角比を求めず解と係数の関係へ進めると完成度が高い。