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東北大学 2016年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

xy平面において曲線y=21x2 (1x1)x軸との交点を
A(1,0)B(1,0)とし,y軸との交点をC(0,2),原点をOとする。
このとき,以下の問いに答えよ。

(1) この曲線の第1象限の部分にACと異なる点P
四角形OAPCの面積が最大となるようにとる。
このとき,Pの座標とその最大値を求めよ。

(2) この曲線上にABCと異なる2点EFを任意にとる。
これら5点で作られる五角形の面積の最大値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

積分図形と方程式 座標設定面積計算微分による最大最小

方針

(1) は第1象限の点をP=(x,21x2)とおき,四角形OAPCの面積を靴紐公式または三角形の和でx+1x2と表す。これを最大化する。(2)は三角形ABCを基準にし,右側弧ACに点を1つ加える面積増分と,左側弧CBに点を1つ加える面積増分を独立に最大化する。各増分は(1)の最大値から三角形OACの面積1を引いたものになる。

解答

(1) 第1象限の点をP=(x,21x2)0<x<1とおく。靴紐公式より四角形の面積はS(x)=x+1x2.微分するとS(x)=1x1x2.0<x<1/2S(x)>01/2<x<1S(x)<0だから,唯一の最大点はx=1/2である。よってP=(12,2),maxS=2.(2) 三角形ABCの面積は2である。右側弧へ1点加える面積増分は[OAPC][OAC]であり,(1)から高々21である。左側も同じなので,左右へ1点ずつ置けば2+2(21)=22.同じ側へ2点置く場合も比較する。右側弧上の2点を偏角0<θ1<θ2<π/2で表し,α=θ1,β=θ2θ1,γ=π2θ2とおく。靴紐公式で辺ごとの増分を計算すると,三角形ABCからの増分はsinα+sinβ+sinγ1.固定した和のもとでsinu+sinv=2sinu+v2cosuv22sinu+v2だから,2角を平均するたび正弦和は減らない。よってα=β=γ=π/6で最大となり,同じ側での増分は高々1/2である。一方,左右1点ずつの増分は2(21)>1/2である。左側へ2点置く場合も同じである。したがって五角形の最大面積は22.

別解

解法2

方針

Y=y/2という縦方向の縮小で,上半楕円を単位円の上半分へ移す。面積は元の1/2になる。円周上の点を偏角で表すと,辺を分割したときの面積増分が正弦の和で書ける。左右に1点ずつ置く場合と,同じ側に2点置く場合を比較して配置も含めて最大を確定する。

解答

変換(X,Y)=(x,y2)を行う。すべてのy座標が半分になるので,三角形分割した各部分の高さ,したがって任意の多角形の面積も元の半分になる。曲線は上半単位円X2+Y2=1へ移る。

(1) P=(cosθ,sinθ)とおくと,変換後の四角形の面積は12(sinθ+cosθ)22.等号はθ=π/4で成立する。元へ戻してP=(12,2),max[OAPC]=2.(2) 変換後の三角形ABCの面積は1である。左右の四分円弧へ1点ずつ加える増分はそれぞれ高々(21)/2なので,変換後の面積2を実現できる。

同じ側へ2点置き,その四分円を中心角α,β,γに分けると,辺ごとの三角形の面積から増分は12(sinα+sinβ+sinγ1),α+β+γ=π2.固定した和に対してsinu+sinv2sinu+v2だから,2角を平均する操作を繰り返すと正弦和は増加する。よって3角が等しいとき最大で,増分は高々1/4である。これは左右へ1点ずつ置く増分21より小さい。したがって変換後の最大面積は2,元の最大面積は22.

総評

難度6,計算量5。目安時間は25分。(1)は点を(x,21x2)または偏角で表し,四角形の面積を正しく作ることが主要な採点点である。(2)では左右に1点ずつ置いた値を出すだけでなく,2点を同じ側へ置く場合がそれを超えないことを比較して完答となる。縦方向の縮小で半円へ移すと,面積倍率を保ったまま正弦の和として整理できる。最大配置と最大値22の両方を明記したい。

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出典: 東北大学 2016年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。