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東北大学 2018年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

数列 a1,a2,,an,an=2n1ex(logx)ndxで定める。ただし、e は自然対数の底であり、無理数であることが知られている。

(1)
不等式12(n+1)ane2(n+1)を示せ。

(2)
n に対してan=pne+qnとなるように有理数 pn,qn をとる。n2 のとき、pnpn1 で、qnqn1 でそれぞれ表せ。

(3) limn(1)npnn!を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28

積分数列 置換積分、部分積分、漸化式の変形

方針

置換 t=2logx により、積分を an=1201ettndt に直す。(1)は 0t11ete を使う。(2)は部分積分で an=e/2nan1 を得て、pn,qn の漸化式に移す。(3)は qn を明示し、(1)nan/n!0 と(1)の評価から (1)npn/n! の極限を取り出す。

解答

(1) t=2logx とおく。このとき x=et/2,dx=12et/2dt であり、x=1 のとき t=0x=e のとき t=1 である。したがってan=2n1ex(logx)ndx=2n01et/2(t2)n12et/2dt=1201ettndtである。 0t1 では 1ete であるから 1201tndtane201tndt である。よって 12(n+1)ane2(n+1) である。

(2) an=1201ettndt を部分積分する。tn を微分する側に取るとan=12([ettn]01n01ettn1dt)=e2nan1である。 an1=pn1e+qn1 と書くと an=(12npn1)enqn1 である。e は無理数なので、この表し方の係数は一意である。したがって pn=12npn1,qn=nqn1 である。

(3)
まず a1=1201ettdt=12 であるから p1=0,q1=12 である。(2)より qn=nqn1 なので qn=(1)n1n!2 である。

したがって an=pne+(1)n1n!2 であり、両辺に (1)nn! を掛けると (1)nann!=(1)npnn!e12 である。

(1) より 0<ane2(n+1) なので ann!0 である。よって上の式で極限を取ると 0=elimn(1)npnn!12 となる。したがって limn(1)npnn!=12e である。

別解

解法2

方針

変数変換後の積分を部分積分して係数漸化式を得る。qn を明示し、正規化した pn と小さな積分剰余 an/n! の関係から極限を決める。

解答

(1)
t=2logx とおくとan=1201ettndt.区間 0t1 では 1ete だから1201tndtane201tndt,すなわち12(n+1)ane2(n+1).(2)
部分積分によりan=12[ettn]01n201ettn1dt=e2nan1.e の無理性から有理係数表示は一意なのでpn=12npn1,qn=nqn1.(3)
a1=1/2 より p1=0,q1=1/2 である。したがってqn=(1)n1n!2.これを an=pne+qn に代入し、(1)n/n! を掛けると(1)npnn!=12e+(1)nanen!.(1)より0<ann!e2(n+1)n!0.よってlimn(1)npnn!=12e.

総評

難度7、目安時間28分。置換 t=2logx により積分区間が [0,1] になり、評価も部分積分も一気に扱いやすくなる。(2)の漸化式では、e が無理数であることによって pn,qn の係数比較が正当化される。(3)では qn を先に明示し、(1)nan/n! が0に近づくことを(1)の評価から示すのが流れである。

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出典: 東北大学 2018年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。