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東北大学 2020年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

関数f(x)=x4−2x2+4xを考える。
直線y=g(x)は曲線y=f(x)と異なる2点P, Qで接し,
2次関数h(x)が定める放物線y=h(x)はP, Qおよび原点Oを通るとする。

(1) 関数g(x),h(x)を求めよ。

(2) 曲線y=f(x)と放物線y=h(x)で囲まれる図形の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20分

微分、積分、関数 接線・法線、恒等式比較、面積計算

方針

共通接線を g(x)=mx+c、2つの接点の x 座標を r,s とする。f(x)−g(x) が r,s をそれぞれ重解にもつことから完全な4次式として係数比較する。放物線 h は3点条件で決め、面積は h−f=x2(1−x2) を表示積分する。

解答

(1)

共通接線を g(x)=mx+c、異なる2接点の x 座標を r,s とする。f(x)−g(x) は x=r,s をそれぞれ重解にもつので、f(x)−g(x)=(x−r)2(x−s)2と書ける。一方、f(x)−g(x)=x4−2x2+(4−m)x−c.右辺の x3 の係数を比較すると r+s=0 である。したがって右辺の x の係数も0となり、4−m=0、すなわち m=4 である。

s=−r を用いると(x−r)2(x+r)2=x4−2r2x2+r4.係数比較から r2=1、−c=1 を得る。よってg(x)=4x−1.接点はP=(1,3),Q=(−1,−5)である。

h(x)=ux2+vx とおく。P,Q を通る条件はu+v=3,u−v=−5だから u=−1,v=4 であり、h(x)=−x2+4xである。

(2) h(x)−f(x)=x2−x4=x2(1−x2).交点の x 座標は −1,0,1 で、−1≦x≦1 では h(x)≧f(x) である。したがって求める面積は∫−11{h(x)−f(x)} dx=∫−11(x2−x4) dx=2∫01(x2−x4) dx=2(13−15)=415.

別解

解法2(接線の傾きと切片を比較する方法)

方針

接点 x=u における接線の傾き f′(u) と切片 f(u)−uf′(u) を関数として表す。異なる2点 r,s で両者が一致する条件を連立し、接点を決定する。

解答

(1)

x=u における接線の傾きと切片はf′(u)=4u3−4u+4,f(u)−uf′(u)=−3u4+2u2である。異なる r,s で同じ接線になるにはf′(r)=f′(s),f(r)−rf′(r)=f(s)−sf′(s)が必要十分である。

r≠s を用いて第1式を整理するとr2+rs+s2=1.第2式は(r2−s2){2−3(r2+s2)}=0となる。もし r2+s2=2/3 なら、前式から rs=1/3 であり、(r−s)2=r2+s2−2rs=0となって r≠s に反する。よって r2=s2、したがって r+s=0 である。これを r2+rs+s2=1 に代入して r2=1 を得る。接点は r,s=1,−1 である。

傾きと切片を代入するとg(x)=4x−1.また O,(1,3),(−1,−5) を通る二次関数を求めればh(x)=−x2+4xとなる。

(2)

2曲線の上下差はh(x)−f(x)=x2(1−x2)であるから、∫−11x2(1−x2) dx=2∫01(x2−x4) dx=415.

総評

難度6、計算量5。想定時間は20分程度。共通接線が2点で接することを「差が2つの重解をもつ」と翻訳できるかが核心である。4次式が最高次係数1なので定数倍を付けずに (x−r)2(x−s)2 と置ける。面積では x=0 は接しているだけだが、[−1,1] 全体で上下関係が変わらないことを因数分解から確認する。

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出典: 東北大学 2020年度 後期 文系第3問・理系第1問(未実施問題)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。