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東北大学 2020年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

数直線上に異なる2点A,Bがある。
点MはAからスタートするものとして,以下の規則に従って試行を行う。

● MがAにいるとき,さいころをふって出た目の数が偶数ならAにとどまり,
そうでなければBに移る。

● MがBにいるとき,さいころをふって出た目の数が1または2であるならBにとどまり,
そうでなければAに移る。

nは1以上の整数とし,n回目の試行の後でMがAにいる確率をpnとし,
n回目の試行の後でMがBにいる確率をqnとする。

(1) pn+1pnqnを用いて表せ。
また,qn+1pnqnを用いて表せ。

(2) pnqnを求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安14

確率数列 確率漸化式状態分類漸化式の変形

方針

各状態から A,B へ移る確率を整理する。pn+qn=1 を使って pn だけの一次漸化式を作り、定常値 4/7 を引いて等比数列に直す。

解答

(1)

遷移確率はAA:12,AB:12,BA:23,BB:13である。したがってpn+1=12pn+23qn,qn+1=12pn+13qn.(2)

試行前は A にいるので p0=1,q0=0 とおける。qn=1pn を用いるとpn+1=12pn+23(1pn)=2316pn.定常値 LL=2316Lを満たすから L=4/7 である。よってpn+147=16(pn47).初期値 p0=1 からpn47=(16)n(147)=37(16)n.したがってpn=47+37(16)n,qn=3737(16)n.

別解

解法2(Bにいる確率の漸化式を直接解く方法)

方針

(1) の遷移式から pn=1qnqn+1 に代入する。定常値 3/7 との差を等比数列として求め、最後に pn=1qn とする。

解答

(1)

全確率の公式よりpn+1=12pn+23qn,qn+1=12pn+13qn.(2)

今度は pn=1qn を第2式へ代入する。qn+1=12(1qn)+13qn=1216qn.固定値は 3/7 なので、qn+137=16(qn37).q0=0 よりqn37=(16)n(37).したがってqn=3737(16)n.さらに pn=1qn だからpn=47+37(16)n.n=1 を代入すると p1=q1=1/2 となり、最初の試行の結果とも一致する。

総評

難度5、計算量4。想定時間は14分程度。状態遷移の向きを取り違えないよう、「現在の状態」から「次の状態」へ矢印で整理する。初期状態は試行前なので p0=1 と置くと式が簡潔になる。答えでは pn+qn=1n=1 の値を代入して整合性を確認すると安全である。

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出典: 東北大学 2020年度 後期 文系第4問・理系第4問(未実施問題)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。