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東北大学 2026年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

座標空間において,原点Oを中心とする半径1の球面をSとし,S上に
3点A(1,0,0),B(0,1,0),C(0,0,1)をとる。球面S上の点Pに対し,内積の和w=AP→⋅BP→+BP→⋅CP→+CP→⋅AP→を考える。以下の問いに答えよ。

(1) 点Pが球面S上を動くとき,wの最大値と最小値,およびそれらを与える点Pの座標を求めよ。

(2) 球面S上の点Pでw=1を満たすもの全体は,ある平面上の円になる。この円の中心の座標と半径を求めよ。

(3) 点D(1,2,3)をとる。点Pが(2)で求めた円の周上を動くとき,∣PD→∣2の最大値と最小値,およびそれらを与える点Pの座標を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10

ベクトル、図形と方程式 内積の利用、コーシー・シュワルツ、図形的解釈

方針

三つの内積を別々に最大化することはできない。まずP=(x,y,z)とおき,球面の条件
x2+y2+z2=1を使って,和全体を簡単にする。

解答

(1) P=(x,y,z)とおく。x2+y2+z2=1よりAP→⋅BP→=1−x−yであり,他の二つも同様に計算するとw=3−2(x+y+z).(1)内積の不等式から∣x+y+z∣≤3(x2+y2+z2)=3.等号は(x,y,z)が(1,1,1)に平行なときに成立する。したがって最大値 3+23,P=(−13,−13,−13),最小値 3−23,P=(13,13,13).(2) (1)よりw=1はx+y+z=1と同値である。この平面への原点の垂足はH=(13,13,13).OH2=1/3<1なので切り口は円であり,HP2=OP2−OH2=2/3より,半径は23.(3) u=HP→とおくとu⋅(1,1,1)=0,∣u∣=23.OD→=2(1,1,1)+(−1,0,1)だからPD2=15−2OD→⋅OP→=11−2(−1,0,1)⋅u.内積の不等式より∣(−1,0,1)⋅u∣≤223=23.両端の等号はu=±(−1,0,1)/3で成立する。よって最大値 11+43,P=(13+13,13,13−13),最小値 11−43,P=(13−13,13,13+13).

別解

別解・背景

方針

主解と異なる見方による補足。

解答

平面上ではx+y+z=1なので,x+2y+3z=2+(z−x),PD2=11−2(z−x).t=z−xとおく。x+z=1−yより1=x2+y2+z2=(1−y)2+t22+y2.したがってt2=43−3(y−13)2≤43.t=±2/3はy=1/3のときに実現する。
これをx+z=2/3と連立すれば,答案と同じ二点を得る。

この方法では円の半径を(3)の計算に持ち込まず,球面と平面の条件を直接使っている。
距離そのものを展開して二次式を最大化するよりも,OP2=1を先に使う方が計算を短くできる。

総評

内積の和を整理すると、座標の和を調べる問題になる。球面全体では等号が成り立つ座標を確認し、平面上では切り口の円の中心と半径を先に求めると、距離の最大・最小を見通せる。

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出典: 東北大学 2026年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。