方針
行列を複素数 の積と対応させ、点列を2倍拡大・
回転として表す。距離の2乗差を ごとに比較する。
解答
行列 は、複素数 に対して を行う変換と同じである。ここで であるから である。
点 と との距離の2乗は である。 だから である。したがって となる。 は距離で非負なので、 は と同値である。 を3つの場合に分ける。 のとき なので である。よって となり、 を得る。この範囲で最も厳しいのは最小の から である。 のとき であり、同様に を得る。最も厳しいのは で、やはり である。 のとき であるから となる。したがって である。この範囲で最も厳しいのは から である。
以上を合わせて、求める範囲は である。
別解
解法2(Aの3乗を利用)
方針
行列を直接掛けて を確認し、 を3で割った余りごとに
を求める。距離の2乗差の最も厳しい最初の条件を比較する。
解答
直接計算するとしたがって に応じてだから3つの剰余類で調べるととなる。各列で最も厳しい最初の はそれぞれ なので
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中5程度。想定時間は16分から22分程度。行列を2倍拡大と120度回転として読み、 の3周期を使う問題である。採点では、距離をそのまま比較せず に直すこと、 を3つの剰余類に分けること、各不等式で最も厳しい初期の を選ぶことが重要である。下限は2つの剰余類から同じ が出るので、片方だけ見て終わらないようにしたい。
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