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東京大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

放物線y=x2Cで表す.
C上の点Qを通り,
QにおけるCの接線に垂直な直線を,
QにおけるCの法線という.
0t1とし,
つぎの3条件をみたす点Pを考える.

(イ) C上の点Q(t,t2)におけるCの法線の上にある.

(ロ) 領域yx2に含まれる.

(ハ) PQの距離は(tt2)1+4t2である.

tが0から1まで変化するとき,
Pのえがく曲線をCとする.
このとき,
CCとで囲まれた部分の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分図形と方程式 接線・法線、パラメータ処理、面積計算

方針

法線方向 (2t,1) と距離条件を合わせ、上側の点 P を媒介表示する。
C では y=t となるので、同じ高さでの2曲線の水平距離を積分する。

解答

放物線 C:y=x2 の点 Q(t,t2) における接線の傾きは 2t である。したがって法線方向のベクトルとして (2t,1) を取れる。このベクトルの長さは 1+4t2 である。

条件(ハ)では、PQ の距離が (tt2)1+4t2 である。0t1 だから tt20 であり、条件(ロ)の yx2 を満たす側は上向きの法線方向である。したがって P=Q+(tt2)(2t,1) である。よって P=(t2t2+2t3, t2+tt2)=(t2t2+2t3, t) となる。これが C の媒介変数表示である。

ここで C 上では y=t であり、0t1 に対して y は0から1まで動く。したがって y=t と見ると、Cx 座標は x=t2t2+2t3 である。一方、放物線 C:y=x2 の右側の枝は x=y=t である。

よって、CC で囲まれた面積 SS=01{t(t2t2+2t3)}dtである。計算するとS=[23t3/2t22+2t33t42]01であり、S=2312+2312=13 である。したがって 13 である。

別解

解法2(境界に沿う積分)

方針

P の媒介表示までは法線条件から求める。
囲まれた領域の面積を、放物線と C のそれぞれに沿う積分値の差として計算する。

解答

法線方向 (2t,1) と距離条件からP(t)=(t2t2+2t3, t)(0t1)である。両曲線は (0,0)(1,1) を共有する。

放物線 C(0,0) から (1,1) へ進むとCydx=01x2dx=13.C を同じ向きに進むとCydx=01t(14t+6t2)dt=23.2本の境界を逆向きに結んだ閉曲線について、縦帯の面積はCydxCydx=1323=13.

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5程度。想定時間は18分から24分程度。法線方向の単位化を距離条件と合わせて、P の媒介変数表示を正確に出すことが中心である。採点では、法線方向 (2t,1)、上側を選ぶ条件 yx2Cy 座標が t になること、水平幅の積分が重要である。曲線を x の関数として無理に消去するより、y=t と見て面積を出す方が短く確実である。
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出典: 東京大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。