方針
与えられた行列は原点を中心とする拡大回転型の1次変換であるが、まずは直線上の2点を使って を決める。直線 上の点 の移る先が、直線 上にある条件を立てる。 が決まれば の移る点 を計算し、内積で を求める。
解答
直線 上の2点 を考える。1次変換は直線を直線に移すので、この2点の移る先が直線 上にあればよい。
点 は に移る。これが 上にあるから である。
点 は に移る。これも 上にあるので である。整理すると である。 を代入して より となる。したがって である。
点 の移る点 はである。よってであり、である。また だからである。したがって求める角は である。
別解
解法2:直線の方程式を変換して回転角を読む
方針
変換後の座標を とし、逆変換で元の直線 を書き換える。得られる直線が と係数比例する条件から を決める。最後は行列が表す回転角を直接読む。
解答
変換後の座標をとする。直線が直線へ移るので であり、逆にと書ける。元の直線 はへ移る。これがと同じ直線だから、ある0でない実数 によりである。最初の二式から 、さらに である。第3式より なので を得る。
この変換は複素数でいえば を掛ける変換と同じで、長さを 倍し、正の向きに 回転する。したがって任意の半直線とその像のなす小さい角はであり、特に である。
総評
難度5、計算量5、目安時間12分。原問題が行列による一次変換を明示しているため、行列を用いる。直線上の2点の像から係数を決める方法と、直線方程式そのものを逆変換する方法で を確認した。最後は内積または拡大回転の角から を得る。