方針
行列の式を成分で展開する。対称行列 について を書き下すと、対角成分から の条件、非対角成分から が得られる。 の場合と の場合に分け、実数 が存在するための条件を として読み取る。最後は、平面上で線分と孤立した2点として図示する。
解答
条件 を成分で書く。 の第1行が 、第2行が であるから、 の第1行は 第2行は である。したがって条件は である。
まず の場合を考える。このとき だから である。よって が得られる。
次に の場合を考える。このとき である。また第1の式から である。実数 が存在するための必要十分条件は すなわち である。 なので、この場合に得られる点は を満たす線分上の点である。この線分の端点は であり、これは の場合にも含まれている。
以上より、求める範囲は で表される線分と、孤立した2点 である。図示では、点 と を結ぶ線分を描き、さらに 、 を打てばよい。
別解
解法2:二つの因数条件を同時に使う
方針
成分条件の二つの対角式を引くと 、非対角成分から を得る。そこで か否かで分けると、線分と二つの孤立点を短く分類できる。
解答
成分比較によりを得る。最初の二式を引くと のとき、第1式からである。実数 が存在する条件は であるから、端点 を含む線分を得る。
のときは、上の二つの因数条件から かつ である。対角式はとなるので または である。よって、この場合は である。
以上より、求める範囲は線分と、孤立点 の和集合である。
総評
難度5、計算量4、目安時間12分。原問題が行列方程式を明示しているため、成分比較を正面から用いる。 と の場合分け、または二つの因数条件の同時利用で、線分と孤立点を漏れなく分類する。端点の重複を整理し、図には線分と二つの孤立点を明示する。