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東京大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

行列X=(xzzy)
条件X24X+(3003)=(0000)をみたすとき,
このようなxyを座標とする点(x,y)が存在する範囲を図示せよ.
ただし,行列の成分は実数とする.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

行列図形と方程式 式変形、図形的解釈

方針

行列の式を成分で展開する。対称行列 X について X24X+3E=O を書き下すと、対角成分から z2 の条件、非対角成分から z(x+y4)=0 が得られる。z=0 の場合と x+y=4 の場合に分け、実数 z が存在するための条件を z20 として読み取る。最後は、平面上で線分と孤立した2点として図示する。

解答

条件 X24X+3E=O を成分で書く。X の第1行が (x,z)、第2行が (z,y) であるから、X2 の第1行は (x2+z2,xz+zy) 第2行は (zx+yz,z2+y2) である。したがって条件は x2+z24x+3=0, y2+z24y+3=0, z(x+y4)=0 である。

まず z=0 の場合を考える。このとき x24x+3=0,y24y+3=0 だから x=1,3,y=1,3 である。よって (1,1),(1,3),(3,1),(3,3) が得られる。

次に z0 の場合を考える。このとき x+y=4 である。また第1の式から z2=x2+4x3=(x1)(3x) である。実数 z が存在するための必要十分条件は z20 すなわち 1x3 である。y=4x なので、この場合に得られる点は x+y=4,1x3 を満たす線分上の点である。この線分の端点は (1,3),(3,1) であり、これは z=0 の場合にも含まれている。

以上より、求める範囲は x+y=4,1x3 で表される線分と、孤立した2点 (1,1),(3,3) である。図示では、点 (1,3)(3,1) を結ぶ線分を描き、さらに (1,1)(3,3) を打てばよい。

別解

解法2:二つの因数条件を同時に使う

方針

成分条件の二つの対角式を引くと (xy)(x+y4)=0、非対角成分から z(x+y4)=0 を得る。そこで x+y=4 か否かで分けると、線分と二つの孤立点を短く分類できる。

解答

成分比較によりx2+z24x+3=0,y2+z24y+3=0,z(x+y4)=0を得る。最初の二式を引くと(xy)(x+y4)=0.x+y=4 のとき、第1式からz2=(x1)(3x)である。実数 z が存在する条件は 1x3 であるから、端点 (1,3),(3,1) を含む線分x+y=4,1x3を得る。

x+y\neqq4 のときは、上の二つの因数条件から x=y かつ z=0 である。対角式はx24x+3=0となるので x=y=1 または x=y=3 である。よって、この場合は (1,1),(3,3) である。

以上より、求める範囲は線分x+y=4,1x3と、孤立点 (1,1),(3,3) の和集合である。

総評

難度5、計算量4、目安時間12分。原問題が行列方程式を明示しているため、成分比較を正面から用いる。z=0x+y=4 の場合分け、または二つの因数条件の同時利用で、線分と孤立点を漏れなく分類する。端点の重複を整理し、図には線分と二つの孤立点を明示する。

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出典: 東京大学 1987年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。