方針
相似な座標を取り とする。正の60度回転の座標公式を二度適用して を求める。 の像を代入し、固定点を連立方程式で求めて中心と回転角を確定する。
解答
とする。点 を原点のまわりに正の向きへ60度回転した座標はである。この公式を中心 、次に中心 の回転へ用いると(1) を代入してを得る。したがって は線分 の下側にできる正三角形である。
(2) 中心 は固定点なので を解く。すなわちこれよりとなる。さらに は を正の向きへ120度回転した座標公式そのものである。よって は を中心とする正の120度回転である。
元の図に戻せば、 は正三角形 の中心である。
別解
解法2(正三角形の頂点の巡回)
方針
とおき、二つの60度回転でできる正三角形を追う。 が正三角形の三頂点を と巡回させることを示し、その中心まわりの120度回転と一致すると結論する。
解答
とおく。 は を中心とする正の60度回転なのでであり、 は線分 の右側、すなわち から を見て下側にある。したがって は正三角形である。
(1) だからまた、 は線分 の上側にできる正三角形の第三頂点であり、それを のまわりにさらに正の60度回すと へ移る。よって(2) さらに、 を のまわりに正の60度回すと へ移るので である。 と合わせるとしたがって合成写像 は正三角形の頂点をと巡回させる。二つの回転の合成は長さと向きを保ち、この三点の動かし方は正三角形の中心 のまわりの正の120度回転と一致する。ゆえに は を中心とする正の120度回転であり、 は正三角形 の重心、外心、内心に当たる点である。
総評
難易度6、計算量5。目安時間は18分である。正の向きの判定を図に任せず、 が線分 のどちら側へ来るかを明示する。文系答案では複素数平面を前提にせず、三角比による回転公式または正三角形の幾何で完結させるのが自然である。中心は正三角形の中心として図にも戻す。