方針
一次漸化式を等比数列の和として解き、 を得る。三角不等式で分子を と の間に挟み、指定された評価へ整える。(2)はその評価を対数へ移して個数を挟む。
解答
(1) とおく。漸化式は であるから、帰納的に である。したがって である。
ここで だから である。
まず下から評価する。三角不等式より である。よって である。これが より大きいことを確認する。両辺を正の数で割り、整理すると は と同値である。 では であり成り立つ。一般に左辺を で割ると なので、全ての で成り立つ。したがって である。
次に上から評価する。三角不等式より である。したがって である。 では だから である。 では であるから が成り立つ。よって である。以上より、すべての自然数 について が示された。
(2)
(1)より、 なら である。したがって より である。よって はこの右辺をこえることはない。
一方、 ならば、(1)より である。したがって を満たす自然数 はすべて に数えられる。
以上から、 は と高々定数差しかない。すなわち、ある定数 が存在して、十分大きい に対して である。両辺を で割り、 とすると定数差は消えるので である。
別解
解法2
方針
漸化式の固定点を引いて同次化する。さらに と置き、 を を含む実数式で表す。余弦の範囲から同じ指数評価を得て、対数スケールで個数を数える。
解答
と置く。漸化式の固定点 はを満たす。従ってであり、を得る。
(1)
だから より正の平方根を取り、 を用いると上側は を直接確認し、 ではより従って指定の不等式が成り立つ。
(2)
なら であり、 ならである。よって十分大きい に対し両端を で割って とすれば、はさみうちにより
総評
漸化式の大きさはほぼ であり、厳密な定数倍評価から個数の対数漸近を引き出す問題である。不等式の端点 は上側評価だけ別確認が必要になる。対数の底は自然対数だが、比の結論は である。床関数による誤差は高々定数なので極限に影響しない。