方針
行列 は、平面上の点を複素数で見ると、一定の倍率で縮小しながら一定角だけ回転する操作である。 は等比的に並ぶので、(1)は の三角形の面積を の式にして最大化する。(2)は のとき相似比が 、回転角が60度になり、各三角形の面積が公比 の等比数列になることを使う。
解答
(1)
点 を複素数 と見る。行列 による変換は で表される。したがって である。
三角形 の面積はで求められる。これを計算すると である。
よって の最大を求めればよい。微分すると である。したがって で増加し、 で減少するので、最大となるのは である。
(2) のときである。つまり、各点は前の点を原点のまわりに60度回転し、さらに長さを 倍した位置にある。
したがって三角形 は、 を相似比 で縮小し、回転したものである。面積比はその2乗なので、各三角形の面積はである。隣り合う三角形は辺を共有するだけで内部は重ならず、全体は原点へ向かって巻くように並ぶ。
(1) での最大面積は である。よってである。したがってである。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。行列を複素数の掛け算として読むと、点列の構造が大きく簡単になる。(1)は面積公式の計算、(2)は面積比が長さ比の2乗になることが要点である。試験場では18分程度で、 のときの を極形式で書くと後半の等比和が見えやすい。