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東京大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

平面上に3つの円C1C2C3があって,
C1C2は相異なる2点ABで交わり,
C3C1およびC2と互いに直交している.
ただし,2つの円が互いに直交しているとは,
2つの円に共通点があって,
各共通点におけるそれぞれの円に対する接線がその共通点で直交しているときをいう.

(1)C3の中心は,2点ABを通る直線上にあることを示せ.

(2) 2点ABの一方は円C3の内側に,他方は円C3の外側にあることを示せ.

難易度8/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式論証・証明 円の性質座標設定必要十分条件

方針

円の直交条件を中心間距離の平方で表す。(1)は2円に対する式の差から根軸 AB を得る。(2)は AB を座標軸にして中心と半径の関係を求め、A,Bの円に対する方べきの符号を比較する。

解答

Ci の中心、半径を Oi,ri とする。2円が直交する条件はOiO32=ri2+r32である。

(1) i=1,2 の式を引くとO1O32r12=O2O32r22.両辺は点 O3C1,C2 に対する方べきであり、これらが等しい点の軌跡は共通弦 AB を含む直線である。従って O3 は直線 AB 上にある。

(2) AB の中点を原点としA=(c,0),B=(c,0)(c>0)と置く。C1,C2 の中心は AB の垂直二等分線上にあるから Oi=(0,ui)、半径はri2=c2+ui2.(1)
より O3=(s,0) と置ける。直交条件からs2+ui2=r32+c2+ui2,従ってr32=s2c2>0.点A,Bの C3 に対する方べきはそれぞれ(s+c)2r32=2c(s+c),(sc)2r32=2c(cs).s>c なので2つの符号は反対である。よって一方は C3 の内側、他方は外側にある。

総評

直交円の中心条件を方べきへ変換する難問で目安は20分。中心が根軸上にあることと、半径が実数であるため s>c となることを使う。 条件の根拠、途中式、等号・極限・端点の扱いまで答案に明記すれば、採点者が検算できる完答になる。

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出典: 東京大学 1991年度 後期 理科 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。