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東京大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

a,b,c を正の実数とする。xyz 空間において,xaybz=c をみたす点 (x,y,z) からなる板 R を考える。点光源 P が平面 z=c+1 上の楕円x2a2+y2b2=1,z=c+1の上を一周するとき,光が板 R にさえぎられて xy 平面上にできる影の通過する部分の図をえがき,その面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式 座標設定軌跡図形的解釈面積計算

方針

点光源を (acosθ,bsinθ,c+1)、板上の点を (u,v,c) と置き、直線が xy 平面に当たる点を求める。座標を X=x/aY=y/b に縮尺変更すると、影は「中心が半径 c の円を動く、半幅 c+1 の正方形」の通過領域になる。これは正方形を半径 c だけ外側へふくらませた図形なので、面積は正方形の面積、4辺に沿う長方形部分、4隅の四分円部分に分けて求める。最後に縮尺の面積倍率 ab を掛ける。

解答

点光源を P=(acosθ,bsinθ,c+1) とし、板 R 上の点を (u,v,c),ua,vb とおく。この2点を結ぶ直線上の点は、実数 s を用いて P+s{(u,v,c)P} と表される。z 座標は c+1+s(c(c+1))=c+1s なので、xy 平面上では s=c+1 である。したがって影の点を (x,y) とすると x=(c+1)ucacosθ,y=(c+1)vcbsinθ である。

固定した θ に対して、これは中心 (cacosθ,cbsinθ) をもち、横の半幅 (c+1)a、縦の半幅 (c+1)b の長方形である。

ここで X=xa,Y=yb とおく。この縮尺変更のもとで、長方形は半幅 c+1 の正方形になり、その中心は (ccosθ,csinθ) である。したがって中心は円 X2+Y2=c2 上を動く。

よって XY 平面で影の通過する部分は、正方形 Xc+1,Yc+1 を半径 c だけ外側にふくらませた図形である。図では、1辺 2(c+1) の正方形の4辺の外側に幅 c の帯を付け、4隅を半径 c の四分円で丸めた形になる。

その面積は {2(c+1)}2+4{2(c+1)c}+4πc24 であるから 4(c+1)2+8c(c+1)+πc2 である。元の xy 平面では、X,Y から x,y への面積倍率が ab なので、求める面積は ab{4(c+1)2+8c(c+1)+πc2} である。

総評

投影でできる影を、動く長方形の通過領域として読む問題である。目安時間は18分。点光源から板上の点を通って xy 平面に届く点を式で出すと、中心だけが楕円上を動く長方形になる。x/a,y/b の縮尺変更で楕円を円に直すのが決定的で、その後は「正方形を円でふくらませた面積」として、正方形・帯・四分円に分けて数える。図示では4隅が丸い正方形になることを明確にする。

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出典: 東京大学 1991年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。