方針
u=x,v=y とおき、求める定数を二次形式の不等式に直す。
平方完成によって最良定数を直接読み、等号を与える正の x,y を示して最小性まで確定する。
解答
u=x,v=y とおくと u>0,v>0 であり、与えられた不等式はu+v≦k2u2+v2となる。ここで3(2u2+v2)−2(u+v)2=(2u−v)2≧0であるから、(u+v)2≦23(2u2+v2)を得る。両辺は正なので平方根をとればu+v≦232u2+v2である。したがって k=3/2 なら、すべての正の x,y に対して不等式が成り立つ。
等号は 2u−v=0、すなわち v=2u のときに成り立つ。実際、u=1,v=2 とすれば
x=1,y=4 はともに正であり、等号が実現する。よってこれより小さい k は条件を満たさない。
以上より最小値は23である。
別解
解法2
方針
比は同次式なので t=v/u の1変数に落とす。比の2乗を微分し、内部の最大点と等号条件を同時に求める。
解答
u=x,v=y とおき、さらにt=uv>0とする。同次性により(2u2+v2u+v)2=2+t2(1+t)2である。右辺を F(t) とおくとF′(t)=(2+t2)22(1+t)(2−t)となる。したがって F は 0<t<2 で増加し、t>2 で減少するので、
t=2 のとき最大になる。その値はF(2)=69=23である。t=2 は v=2u を意味し、正の u,v で実現できる。
よって求める最小の定数はk=23である。
総評
難度は10段階中4、計算量は2。最良定数では上からの評価だけでなく等号成立例が不可欠である。平方完成と1変数最大化の両方で、等号比 v:u=2:1 まで一致した。2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。
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出典: 東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 共通 文科第1問・理科第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。