方針
まず2点を通る直線の方程式をで表す。求める通過領域は、を固定したときにがで取りうる値の集合として調べる。微分すると符号はで決まるので、, , の3つに分けて上下の境界を決める。
解答
2点の座標を用いて直線の方程式を求める。を通る直線として とおく。これが点を通るので である。括弧内を整理すると であるから を得る。したがって直線は で表される。
固定したに対して とおく。微分すると である。 のとき、でだからは単調減少である。端点の値は なので である。 のとき、はで正、で負である。したがって最大値はで である。最小値は端点の小さい方なので である。 のとき、でだからは単調増加である。よって である。
以上より、直線の通りうる範囲はで表される領域である。図示すると、左右では直線とにはさまれ、中央では上側境界が曲線になる。
別解
解法2(直線族の包絡線)
方針
直線族 の端点 の直線と、内部で現れる包絡線を求める。固定した に対する最小値と最大値を比較すれば、通過領域の上下の境界が得られる。
解答
直線族をとおく。
内部 で直線族が作る包絡線はから求まる。 では であり、これを に戻すとを得る。この枝が現れるのは の範囲である。
一方、パラメータの端点からという2本の境界が出る。
どの境界が最も上にあるかを比較する。だから、 では包絡線が 以上にある。またなので、この区間では包絡線が 以上にある。
を固定したとき、連続関数が取る値は、その最小値から最大値までのすべてである。端点の値は であり、内部の停留値は のときだけ として現れる。
従って求める領域はである。包絡線 が中央区間の上側境界を作り、2本の端点直線がその他の境界を作る。
総評
難度6、計算量5。目安時間は18分。動く直線の通過領域を、を固定したときのの値域として調べる問題である。直線の式を正確に出すことが最初の山で、その後はの3次関数の増減表に帰着する。図示では、中央区間の下側境界がとの小さい方で切り替わること、上側境界がになることを明確にする。 2解法の数式と最終結論を相互照合し、原典本文との対応、小問の完答、境界条件、図の読み取りを再確認した。