方針
と置き、十分大きい で単調増加とする。変数 に移すと、 は整数個の1周期に分かれ、各周期で弧に対応する の長さは である。逆関数の微分を区間両端の で挟む。
解答
とおく。ただし は正の整数である。十分大きい では が で成り立つので、以下そのような を考える。とおく。係数と は整数だから は整数であり と変数を移すと、 は を動き、この区間は長さ1の区間を 個含む。各1周期の中で に対応する の集合の長さはである。弧が角度0の位置をまたぐ場合も、二つの区間に分かれるだけで長さの和は である。
逆関数を とすると は増加するから、 で弧に対応する の全長は なので、積分してここで従ってはさみうちにより
別解
解法2(1周期ごとの誤差を足す)
方針
変数 で弧の条件を周期1の指示関数に直す。
逆関数の微分は1周期内でほぼ一定なので、
各周期の平均からの誤差を振幅で押さえ、全周期について望遠的に足す。
解答
弧 に対応する の小数部分の集合を とし、とおく。十分大きい では は で増加する。は整数である。
逆関数を としとおく。 は増加するので は減少する。
また を、小数部分が に入るとき1、その他で0となる
周期1の関数とする。各整数区間 でしたがって、この区間における積分の絶対値は 以下である。
全区間を足すとよって
総評
難度9、計算量8。想定時間は40分程度。整数係数なので が整数となり、区間内の回転数がちょうど整数になる点が核心である。各回転の滞在時間は完全には等しくないが、逆関数の微分の最大・最小で全体を挟むと誤差が消える。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、等号条件、範囲を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。