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東京大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

xy平面の放物線y=x2上の3点PQRが次の条件をみたしている。PQRは一辺の長さaの正三角形であり,点PQを通る直線の傾きは2である。このとき,aの値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式三角関数 座標設定三角比の利用、式変形

方針

放物線上の2点を P=(u,u2), Q=(v,v2) と置く。直線 PQ の傾きは (v2u2)/(vu)=u+v なので、条件から u+v=2 が決まる。あとは d=vu を用いて中点と辺 PQ の方向を表し、正三角形の第3頂点を「中点から PQ に垂直な方向へ 3/2 倍進む点」として座標化する。その点が再び y=x2 上にある条件から d を求め、最後に a=PQ=3d を出す。

解答

P=(u,u2), Q=(v,v2) とおく。PQ であるから uv であり、直線 PQ の傾きは v2u2vu=u+v である。これが 2 に等しいので、u+v=2 である。 d=vu とおく。このとき PQ=(vu,v2u2)=(d,2d) であり、辺 PQ の長さは PQ=d2+2d2=3d である。また中点 MM=(u+v2,u2+v22) である。ここで u2+v2=(u+v)2+(vu)22=2+d22 だから、M=(22,2+d24) である。

正三角形の第3頂点 R は、中点 M から PQ に垂直な向きへ 32PQ だけ進んだ点である。向きを ε=1 または 1 で表すと、R=(22ε62d,2+d24+ε32d)と書ける。

この点も放物線 y=x2 上にあるので、2+d24+ε32d=(22ε62d)2が成り立つ。右辺を展開すると(22ε62d)2=12ε3d+32d2であるから、両辺を整理して 54d232ε3d=0 すなわち d(5d6ε3)=0 を得る。PQ より d0 だから、d=6ε35 である。したがって d=635 であり、正三角形の一辺の長さは a=PQ=3d=185 である。

条件・検算

傾きの分母が0でないことは正三角形の辺なので保証される。得られた d0 を戻すと第3頂点も放物線上にあり、辺長は向きの符号によらず 18/5 となる。

総評

難度6、計算量5。目安時間は18〜22分。傾き条件から u+v=2 が一瞬で決まるため、残る自由度を d=vu だけに絞るのが入口である。正三角形の第3頂点は、辺の中点から垂直方向へ進む形で表すと符号の2通りも自然に処理できる。計算上の注意点は、中点の y 座標で u2+v2(u+v)2 と取り違えないこと、また最後に必要なのは d ではなく d であること。答案では d=0P=Q で不適である点も明記したい。

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出典: 東京大学 2004年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。