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東京大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

関数f(x)g(x)h(x)を次で定める。f(x)=x33x,g(x)={f(x)}33f(x),h(x)={g(x)}33g(x)このとき,以下の問いに答えよ。

(1) aを実数とする。f(x)=aを満たす実数xの個数を求めよ。

(2) g(x)=0を満たす実数xの個数を求めよ。

(3) h(x)=0を満たす実数xの個数を求めよ。

難易度7/ 10計算量5/ 10目安25

関数方程式・不等式 増減表、場合分け、帰納的定義の利用

方針

f(x)=x33x の増減を最初に完全に分類する。極大値が 2、極小値が 2 なので、f(x)=a の実数解の個数は a±2 の位置で決まる。(2)以降は g(x)=f(f(x)), h(x)=f(g(x)) と見て、まず外側の f(u)=0 を解き、その各解 u に対して内側の方程式が何個の実数解をもつかを足し上げる。2<a<2 のとき、3つの解がすべて (2,2) に入ることを使うのが反復の要点である。

解答

(1) f(x)=3x23=3(x1)(x+1) である。したがって f(,1) で増加,(1,1) で減少,(1,) で増加する。また f(1)=2,f(1)=2 であり、x=1 で極大値 2x=1 で極小値 2 をとる。さらに xf(x)xf(x) である。

よって f(x)=a を満たす実数 x の個数は{1(a<2 または 2<a),2(a=2 または a=2),3(2<a<2)である。

(2) g(x)=f(f(x)) である。g(x)=0f(f(x))=0 であるから、まず f(u)=0 を解く。これは u33u=u(u23)=0 より u=3,0,3 である。

これら3つの値はいずれも 2<u<2 を満たす。したがって(1)より、それぞれの u に対して f(x)=u は3個の実数解をもつ。異なる u から得られる解集合は重ならないので、g(x)=0 を満たす実数 x の個数は 33=9 である。

(3) h(x)=f(g(x)) であるから、h(x)=0f(g(x))=0 である。したがって g(x)=3,0,3 のいずれかが成り立てばよい。

ここで 2<a<2 を満たす任意の a について、g(x)=a の実数解の個数を調べる。g(x)=af(f(x))=a である。まず f(u)=a は、(1)より3個の実数解をもつ。さらに、2<a<2 のとき、その3解はそれぞれ 2<u<1,1<u<1,1<u<2 に1個ずつ存在する。したがって、どの解 u についても 2<u<2 であり、再び(1)より f(x)=u は3個の実数解をもつ。

よって 2<a<2 のとき、g(x)=a33=9 個の実数解をもつ。3,0,3 はすべてこの範囲に入るので、h(x)=0 を満たす実数 x の個数は 39=27 である。

条件・検算

異なる中間値の逆像は互いに交わらない。また 3,0,3 はすべて (2,2) に入り、各段で3本の逆像が保たれる。

総評

難度7、計算量5。目安時間は25〜30分。合成関数の式を展開すると次数が急に大きくなるため、展開せずに「外側の f の値が何であればよいか」を順に戻すのが本質である。(1)の増減表が後半の道具そのものなので、極大値 2、極小値 2、端での発散まで確認しておくことが重要になる。(2)(3)では、3,0,3(2,2) に入ることだけでなく、2<a<2 のときの3解がすべて (2,2) に入ることを使っている。異なる中間値から得られる解は重ならないため、単純に個数を掛けてよい。

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出典: 東京大学 2004年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。