方針
白の枚数そのものを追うと の5状態になるが, と は到達した瞬間に終了であり, と は対称にまとめられる。したがって,未終了のまま白黒が 枚ずつの状態と, 枚対 枚の状態だけを追えばよい。 対 から少数色の1枚を選ぶと初めて同色4枚になり,多数色を選ぶと 対 に戻る。このため終了は偶数回に限られ,2回1組で「戻る」確率 を繰り返した後,最後に確率 で終了する構造になる。
解答
(1)
途中で4枚とも同じ色になったものは,その後の状態を数えないことにする。未終了のまま操作を 回終えた時点で,白黒が 枚ずつである確率を ,白黒が 枚と 枚に分かれている確率を とする。初期状態は白黒2枚ずつなので, である。
白黒2枚ずつの状態では,どのカードを選んでも白黒 枚対 枚になる。したがって,この状態から次に未終了で残る場合は必ず 型である。一方,白黒 枚対 枚の状態では,少数色の1枚を選ぶ確率が で,このとき初めて4枚とも同じ色になる。多数色の3枚のどれかを選ぶ確率が で,このとき白黒2枚ずつに戻る。
よって未終了確率について が成り立ち, 回目に初めて4枚とも同じ色になる確率は である。
4回後に初めて終了する確率を求めるには が必要である。順にだから,求める確率は である。
(2)
上の漸化式を2回分まとめると である。初期条件から,未終了で 型になるのは偶数回後, 型になるのは奇数回後だけで,となる。 回後に初めて終了するには, 回後に未終了の 型であり,最後に少数色を選ぶ必要がある。したがって が偶数で のとき, である。 が奇数のときは, 回後が偶数回後なので 型にならず,終了できない。
よって求める確率はである。
色を区別せず、少数色と多数色の枚数だけで表した状態遷移。
別解
解法2(2回を1組にする方法)
方針
2回の操作を1組と見る。白黒 からは、1回目で必ず へ移る。2回目には確率 で初めて終了し、確率 で に戻る。この独立な「戻る組」を何回通過したかだけを数える。
解答
(1)
2回を1組として見る。白黒 から1回操作すると必ず になる。次の操作で少数色の1枚を選べば、確率 で初めて4枚が同色になる。一方、多数色の3枚のいずれかを選べば、確率 で に戻る。
4回目に初めて終了するには、最初の2回組では に戻り、次の2回組で終了すればよい。よって確率はである。
(2)
が奇数なら、 から奇数回の操作で終了状態へ到達することはできないので、求める確率は である。
とする。 回目に初めて終了するには、最初の 組では毎回 に戻り、最後の組で終了すればよい。したがってとなる。以上よりである。
総評
「初めて」という条件を守るため,終了後の状態を通常の推移に混ぜないことが最重要である。想定時間は15分前後,難易度は6,計算量は5程度。状態を白の枚数5通りで持つこともできるが,対称性で と の2状態に縮約すると答案が短く正確になる。偶数回でしか終了しない理由,最小回数が2回であること,(1)の4回目は「2回目で失敗して4回目で成功」の確率であることを言葉で添えると採点者に構造が伝わりやすい。