方針
各操作列は色の列として数える。5回で4色すべてが出る条件は,1色だけが2回,他の3色が1回ずつ出ることである。(1)は側5回と側5回が独立に同じ条件を満たす確率にする。(2)は操作(C)では各色の初出がに入るので,に4色そろうことと5回の色列に4色すべてが現れることが同値である。(3)は操作(C)でにも4色そろう条件を,各色が10回中少なくとも2回出る条件に読み替え,出現回数の型,を数える。
解答
(1)
5回の操作で4色すべてが出る場合を数える。5個の玉で4色がすべて現れるためには,ある1色が2回出て,残り3色が1回ずつ出るしかない。
2回出る色の選び方は4通りである。その色が出る2か所を含めて5回の並べ方は 通りである。したがって,5回で4色すべてが出る色列は 通りである。全体の色列は通りなので,5回で4色すべてが出る確率は である。
操作(A)の5回でに4色すべてが入り,操作(B)の5回でに4色すべてが入ればよい。2つの5回の色列は独立であるから である。
(2)
操作(C)では,ある色が初めて出たときはその玉がに入る。同じ色がすでににある場合だけに入る。したがって,5回の操作後にに4色すべてが入っていることは,5回の色列に4色すべてが現れることと同値である。
よって(1)で数えた確率そのものになり である。
(3)
操作(C)でにもにも4色すべてが入るには,各色について,少なくとも1回目の出現がに入り,さらに2回目以降の出現がに入る必要がある。したがって10回の色列の中で,各色が少なくとも2回ずつ出ることが必要十分条件である。
10回を4色に分け,各色が少なくとも2回出るとき,出現回数の型は の2種類だけである。
型では,4回出る色の選び方が4通りあり,その後の並べ方は 通りである。したがって 通りである。
型では,3回出る2色の選び方が通りあり,並べ方は 通りである。したがって 通りである。
よって である。一方 であるからである。
別解
解法2(包除原理)
方針
(1) (2)は5回の色列で4色すべてが現れる本数を包除原理で数える。(3)は「各色が2回以上」を、各色の出現回数が0回または1回である事象の補集合として数える。重なりでは、指定した2色または3色がそれぞれ高々1回現れる列を、出現位置を選んで数える。
解答
(1)
5回の色列のうち4色すべてが現れる本数を とする。
少なくとも1色が現れない列を包除原理で除くとしたがって、5回で4色がそろう確率は操作(A)の5回と操作(B)の5回は独立だから(2)
操作(C)では各色の最初の1個が必ず に入る。
したがって、5回後に に4色がそろうことは、5回の色列に4色すべてが
現れることと同値である。よって(3)
操作(C)の10回後に の双方へ4色がそろうための必要十分条件は、
各色が2回以上現れることである。
色 の出現回数が0回または1回である事象を とする。
まず、1色を指定したとき2色を指定し、その双方が高々1回現れる列は本である。ここで3項は順に、指定2色の出現回数が
、 または 、 の場合に対応する。
3色を指定し、それぞれが高々1回現れる列は本である。10個の位置に4色を各1回以下しか置かないことは不可能なので、
4事象の共通部分は空である。
したがって、再び包除原理により条件を満たす列の本数 はよって一方、(1)から であるから
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中5。目安時間は18分程度で、操作を色列の出現回数へ翻訳することが核心である。(1)(2)の5回では出現回数型 を直接数えても、包除原理で欠ける色を除いてもよい。(3)では操作(C)の規則から、両箱に全色があることが「各色2回以上」と同値になる。直接法では 、 の2型、別解では0回・1回の色を包除する。典型的な誤りは の条件を独立とみなすことと、求める量が ではなく であることを忘れることである。