方針
とおくと,からである。三倍角・二倍角の公式でをの3次式に直し,がで割れることを使ってを2次式にする。(2)では,上に開く2次関数が開区間で最小値0を実際にとる条件を考える。端点では値をとれないため,頂点が区間内にあり,頂点値が0であることが必要十分である。
解答
(1) とおく。より である。また であるから である。
一方,である。したがって であり,これはで0になるのでを因数にもつ。実際に割ると である。ではなので である。
(2) とおく。これは上に開く2次関数であり,頂点の座標は である。 が開区間で最小値0をとるためには,最小点である頂点がこの開区間に入り,かつ頂点値が0であることが必要十分である。端点は範囲に含まれないので,端点でだけ0になる場合は「最小値をとる」ことにはならない。
まず より である。次に頂点値は であるから,より を得る。整理して である。
したがって求める条件は である。座標平面上では,放物線のうち,とに対応する端点を除いた部分である。
別解
解法2
方針
をの2次式にしたあと,平方完成して「最小値0」を完全平方の形として読む。頂点が開区間に入る条件と定数項0を同時に課し,端点を除いた放物線を図示する。
解答
(1) 三倍角・二倍角の公式からである。またなのでここでよりである。
(2) 平方完成するとこの2次式がで最小値0を実際にとるための必要十分条件はである。したがって求める図形は,放物線のうち,端点,を除いた部分である。
総評
難度6,計算量5。目安時間は18分。の範囲が閉区間ではなくである点が重要である。を2次式に落としたあと,最小値0を「下限が0」ではなく「実際に0をとる」と読む必要があるため,頂点が開区間の内部にある条件まで必要になる。図示では放物線の該当部分を実線で描きつつ,両端は含まないことを示したい。