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東京大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

実数a,bに対してf(θ)=cos3θ+acos2θ+bcosθとし,0<θ<πで定義された関数g(θ)=f(θ)f(0)cosθ1を考える。

(1) f(θ)g(θ)x=cosθの整式で表せ。

(2) g(θ)0<θ<πの範囲で最小値0をとるためのa,bについての条件を求めよ。また,条件を満たす点(a,b)が描く図形を座標平面上に図示せよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

三角関数関数方程式・不等式 置換、同値変形、微分による最大最小判別式グラフの概形

方針

x=cosθとおくと,0<θ<πから1<x<1である。三倍角・二倍角の公式でfxの3次式に直し,f(x)f(0)x1で割れることを使ってgを2次式にする。(2)では,上に開く2次関数が開区間(1,1)で最小値0を実際にとる条件を考える。端点では値をとれないため,頂点が区間内にあり,頂点値が0であることが必要十分である。

解答

(1) x=cosθ とおく。0<θ<πより 1<x<1 である。また cos2θ=2x21,cos3θ=4x33x であるから f(θ)=4x3+2ax2+(b3)xa である。

一方,f(0)=1+a+bである。したがって f(θ)f(0)=4x3+2ax2+(b3)xa(1+a+b) であり,これはx=1で0になるのでx1を因数にもつ。実際に割ると f(θ)f(0)=(x1){4x2+(2a+4)x+b+2a+1} である。0<θ<πではx1なので g(θ)=4x2+(2a+4)x+b+2a+1 である。

(2) G(x)=4x2+(2a+4)x+b+2a+1(1<x<1) とおく。これは上に開く2次関数であり,頂点のx座標は x0=2a+48=a+24 である。 G(x)が開区間(1,1)で最小値0をとるためには,最小点である頂点がこの開区間に入り,かつ頂点値が0であることが必要十分である。端点x=1,1は範囲に含まれないので,端点でだけ0になる場合は「最小値をとる」ことにはならない。

まず 1<a+24<1 より 6<a<2 である。次に頂点値は G(x0)=b+2a+1(2a+4)216 であるから,G(x0)=0より b+2a+1(a+2)24=0 を得る。整理して b=a24a である。

したがって求める条件は 6<a<2,b=a24a である。座標平面上では,放物線b=a2/4aのうち,a=6a=2に対応する端点を除いた部分である。

別解

解法2

方針

gx=cosθの2次式にしたあと,平方完成して「最小値0」を完全平方の形として読む。頂点が開区間(1,1)に入る条件と定数項0を同時に課し,端点を除いた放物線を図示する。

解答

(1) 三倍角・二倍角の公式からf(θ)=4x3+2ax2+(b3)xaである。またf(0)=1+a+bなのでf(θ)f(0)=(x1){4x2+(2a+4)x+b+2a+1},g(θ)=4x2+(2a+4)x+b+2a+1.ここで0<θ<πより1<x<1である。

(2) 平方完成するとg(θ)=4(x+a+24)2+b+2a+1(a+2)24.この2次式が1<x<1で最小値0を実際にとるための必要十分条件は1<a+24<1,b+2a+1(a+2)24=0である。したがって6<a<2,b=a24a.求める図形は,放物線b=a2/4aのうち,端点(6,15)(2,1)を除いた部分である。

総評

難度6,計算量5。目安時間は18分。x=cosθの範囲が閉区間ではなく1<x<1である点が重要である。gを2次式に落としたあと,最小値0を「下限が0」ではなく「実際に0をとる」と読む必要があるため,頂点が開区間の内部にある条件まで必要になる。図示では放物線の該当部分を実線で描きつつ,両端は含まないことを示したい。

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出典: 東京大学 2017年度 前期日程 数学(理科)第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。