問題
実数に対して
とし,で定義された関数
を考える。
(1) とをの整式で表せ。
(2) がの範囲で最小値0をとるためのについての条件を求めよ。また,条件を満たす点が描く図形を座標平面上に図示せよ。
出典:東京大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
解法1
とおくと,からである。三倍角・二倍角の公式でをの3次式に直し,がで割れることを使ってを2次式にする。(2)では,上に開く2次関数が開区間で最小値0を実際にとる条件を考える。端点では値をとれないため,頂点が区間内にあり,頂点値が0であることが必要十分である。
解法2
をの2次式にしたあと,平方完成して「最小値0」を完全平方の形として読む。頂点が開区間に入る条件と定数項0を同時に課し,端点を除いた放物線を図示する。
解答
解法1
(1)
とおく。より である。また であるから である。
一方,である。したがって であり,これはで0になるのでを因数にもつ。実際に割ると である。ではなので である。
(2)
とおく。これは上に開く2次関数であり,頂点の座標は である。 が開区間で最小値0をとるためには,最小点である頂点がこの開区間に入り,かつ頂点値が0であることが必要十分である。端点は範囲に含まれないので,端点でだけ0になる場合は「最小値をとる」ことにはならない。
まず より である。次に頂点値は であるから,より を得る。整理して である。
したがって求める条件は である。座標平面上では,放物線のうち,とに対応する端点を除いた部分である。
解法2
(1)
三倍角・二倍角の公式から
である。またなので
ここでよりである。
(2)
平方完成すると
この2次式がで最小値0を実際にとるための必要十分条件は
である。したがって
求める図形は,放物線のうち,端点,を除いた部分である。