方針
円の中心をとおき,接点での円の接線の傾きと放物線の接線の傾きを一致させる。円の半径方向の傾きはなので,円の接線の傾きはである。この条件からを求め,半径の2乗はで出す。(2)は点が円上にある条件をに整理し,の符号からの増減を調べる。と,極小値を境に解の個数を数える。
解答
(1) であるから である。
円の中心をとする。接点における円の半径の傾きは なので,円の接線の傾きは である。放物線と共通の接線を持つから, すなわち である。ここでだから である。よって である。
半径の2乗は である。上で得たと を用いると である。展開して を得る。
(2)
点が円上にある条件は である。したがって である。右辺をとおくと,(1)の結果から整理して である。
この関数の増減を調べる。微分すると である。ではなので,符号を調べるとする。
必要な値を計算すると である。また より である。条件は と同値である。
グラフの増減を用いて,方程式の解の個数を数える。
のとき,とではなので解はない。一方,でははからまで減少するので,解は1個である。
のとき,が解であり,さらにに1個の解がある。したがって解は2個である。
のとき,,,のそれぞれに1個ずつ解がある。したがって解は3個である。
以上より,求める個数はである。
解の個数を決める の概形は次のとおりである。
水平線 との交点を数えると,境界 のときだけ極小点 が接点となり,解の個数が2個になる。
総評
接円の中心・半径を接線条件から求め,点通過条件を1変数4次関数の値域問題へ変換する問題。難度7,計算量7,想定時間28分。(1)では半径が接線に垂直であることを傾きで表す。(2)では とし, の符号と から水平線との交点数を数える。
【出典確認】 東京大学公式「令和6年度前期日程第2次学力試験・理科数学」PDF第10ページを原寸画像で照合し,,円の中心が 軸上,,点 を確認した。公式解答・採点講評は公表されていない。
【独立検算】 ,, を展開し直し,答案の各多項式と一致した。さらに各区間で二分法により水平線 との交点数を数え,1・2・3個という場合分けを確認した。