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東京大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

f(x)=24x2+42とおく。0<t<4を満たす実数tに対し,
座標平面上の点(t,f(t))を通り,この点において放物線y=f(x)と共通の接線を持ち,
x軸上に中心を持つ円をCtとする。

(1)Ctの中心の座標を(c(t),0),半径をr(t)とおく。
c(t){r(t)}2tの整式で表せ。

(2) 実数a0<a<f(3)を満たすとする。
Ctが点(3,a)を通るような実数t0<t<4の範囲にいくつあるか。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

微分図形と方程式関数 接線・法線、パラメータ処理、微分による最大最小、場合分け

方針

円の中心を(c,0)とおき,接点(t,f(t))での円の接線の傾きと放物線の接線の傾きf(t)を一致させる。円の半径方向の傾きはf(t)/(tc)なので,円の接線の傾きは(tc)/f(t)である。この条件からc(t)を求め,半径の2乗は(tc)2+f(t)2で出す。(2)は点(3,a)が円上にある条件をa2=h(t)に整理し,h(t)の符号からhの増減を調べる。0<a2<f(3)2=49/8と,極小値h(2)=5を境に解の個数を数える。

解答

(1) f(x)=24x2+42 であるから f(t)=22t である。

Ctの中心を(c,0)とする。接点(t,f(t))における円の半径の傾きは f(t)tc なので,円の接線の傾きは tcf(t) である。放物線と共通の接線を持つから,tcf(t)=22t すなわち tc=22tf(t) である。ここで22f(t)=22(24t2+42)=4t24だから tc=t(4t24) である。よって c(t)=tt(4t24)=t343t である。

半径の2乗は {r(t)}2=(tc(t))2+f(t)2 である。上で得たtc(t)=t(4t24)f(t)=2(4t24) を用いると {r(t)}2=(t2+2)(4t24)2 である。展開して {r(t)}2=t61615t48+12t2+32 を得る。

(2)
(3,a)が円Ct上にある条件は (3c(t))2+a2={r(t)}2 である。したがって a2={r(t)}2(3c(t))2 である。右辺をh(t)とおくと,(1)の結果から整理して h(t)=3t4+12t3+24t2144t+1848 である。

この関数の増減を調べる。微分すると h(t)=12t3+36t2+48t1448=32(t3)(t2)(t+2) である。0<t<4ではt+2>0なので,符号を調べるとh(t)は (0,2)で減少,(2,3)で増加,(3,4)で減少する。

必要な値を計算すると h(2)=5,h(3)=498,h(4)=1 である。また f(3)=249+42=724 より f(3)2=498 である。条件0<a<f(3)0<a2<498 と同値である。

グラフの増減を用いて,方程式a2=h(t)の解の個数を数える。

0<a2<5のとき,(0,2)(2,3)ではh(t)5なので解はない。一方,(3,4)ではh(t)498から1まで減少するので,解は1個である。

a2=5のとき,t=2が解であり,さらに(3,4)に1個の解がある。したがって解は2個である。

5<a2<498のとき,(0,2)(2,3)(3,4)のそれぞれに1個ずつ解がある。したがって解は3個である。

以上より,求める個数は{1(0<a<5),2(a=5),3(5<a<f(3))である。

解の個数を決める h(t) の概形は次のとおりである。

水平線 y=a2 との交点を数えると,境界 a2=5 のときだけ極小点 t=2 が接点となり,解の個数が2個になる。

総評

接円の中心・半径を接線条件から求め,点通過条件を1変数4次関数の値域問題へ変換する問題。難度7,計算量7,想定時間28分。(1)では半径が接線に垂直であることを傾きで表す。(2)では a2=h(t) とし,h(t)=32(t3)(t2)(t+2) の符号と h(2),h(3),h(4) から水平線との交点数を数える。

【出典確認】 東京大学公式「令和6年度前期日程第2次学力試験・理科数学」PDF第10ページを原寸画像で照合し,0<t<4,円の中心が x 軸上,0<a<f(3),点 (3,a) を確認した。公式解答・採点講評は公表されていない。

【独立検算】 c(t)r(t)2h(t)=r(t)2(3c(t))2 を展開し直し,答案の各多項式と一致した。さらに各区間で二分法により水平線 a2=1,5,5.5,6 との交点数を数え,1・2・3個という場合分けを確認した。

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出典: 東京大学 令和6年度前期日程 第2次学力試験 理科数学(公式問題PDF)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。