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東京大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

座標平面上の点A(0,0)B(0,1)C(1,1)D(1,0)を考える。
実数0<t<1に対して,線分ABBCCDt:(1t)に内分する点をそれぞれPtQtRtとし,
線分PtQtQtRtt:(1t)に内分する点をそれぞれStTtとする。
さらに,線分StTtt:(1t)に内分する点をUtとする。
また,点AU0,点DU1とする。

(1)Utの座標を求めよ。

(2) t0t1の範囲を動くときに点Utが描く曲線と,
線分ADで囲まれた部分の面積を求めよ。

(3) a0<a<1を満たす実数とする。
t0taの範囲を動くときに点Utが描く曲線の長さを,
aの多項式の形で求めよ。

難易度3/ 10計算量4/ 10目安12

図形と方程式微分積分 ベクトル成分計算、パラメータ処理、面積計算、計算整理

方針

内分点の公式を順に適用し,Pt,Qt,Rt,次に St,Tt,最後に Utt で表す。得られる曲線は x=3t22t3y=3t3t2 で,dx/dt=6t(1t)0 だから x は単調に増える。(2)は線分 ADx 軸なので ydx を用いる。(3)は弧長公式を使い,根号内が 9(2t22t+1)2 になることを確認する。

解答

(1)
線分を t:(1t) に内分する点は,始点側から割合 t だけ進んだ点である。したがって Pt=(1t)A+tB=(0,t), Qt=(1t)B+tC=(t,1), Rt=(1t)C+tD=(1,1t) である。

次に,St は線分 PtQtt:(1t) に内分する点だからSt=(1t)Pt+tQt=(1t)(0,t)+t(t,1)=(t2,(1t)t+t)=(t2,2tt2)である。同様にTt=(1t)Qt+tRt=(1t)(t,1)+t(1,1t)=(2tt2,1t2)である。

最後に,Ut は線分 StTtt:(1t) に内分する点であるからUt=(1t)St+tTt=(1t)(t2,2tt2)+t(2tt2,1t2)=(t2t3+2t2t3,2t3t2+t3+tt3)=(3t22t3,3t3t2)である。よって Ut=(3t22t3, 3t3t2) である。

(2)
(1)より x=3t22t3,y=3t3t2 とおく。0t1y=3t(1t)0 であり,また dxdt=6t6t2=6t(1t)0 である。したがって曲線は A(0,0) から D(1,0) まで,x 方向に戻らずに進む。

軌跡と線分 AD の位置関係は次のようになる。

線分 ADx 軸上にあるから,囲まれた部分の面積は 01ydx=01ydxdtdt で求められる。

よって01ydxdtdt=013t(1t)6t(1t)dt=1801t2(1t)2dt=1801(t22t3+t4)dt=18(1312+15)=18130=35である。

(3) 0ta における曲線の長さを L とする。パラメータ表示された曲線の長さはL=0a(dxdt)2+(dydt)2dtである。ここで dxdt=6t(1t),dydt=36t=3(12t) であるから,根号内は{6t(1t)}2+(36t)2=36t2(1t)2+9(12t)2=9{4t2(1t)2+(12t)2}=9(2t22t+1)2となる。また 2t22t+1=2(t12)2+12>0 である。したがって {6t(1t)}2+(36t)2=3(2t22t+1) であり,L=0a3(2t22t+1)dt=[2t33t2+3t]0a=2a33a2+3aである。

総評

難度3,計算量4。想定時間は12分程度。内分点公式を3段階重ねるだけで軌跡が得られるため,理系セットでは確実に取りたい問題である。(2)では dx/dt0 を確認してから ydx を使うと,面積の向きに迷わない。(3)は根号内が完全平方になることが設計された計算であり,2t22t+1>0 を添えて絶対値が不要であることまで書くと答案が締まる。 軌跡と面積領域はパラメータ表示から作図し、向きと閉領域を目視でも確認した。

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出典: 東京大学 2025年度 第2次学力試験 数学(理系)公式問題(大学公式の問題PDF(4ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。