方針
は周期2の折れ線関数で,常に である。(1)ではまず を直接評価し, では の単調増加と を使う。(2)では(1)によって を除外できるので, の4区間だけを調べる。 と置くと となり,各区間で の単調性と端点の符号から交点数を決められる。
解答
(1)
まず を考える。この区間では定義より である。 とおくと であり,である。相加相乗平均よりである。等号が成り立つには すなわち が必要である。しかし , では だから等号は成り立たない。よって である。
次に を考える。関数 は各区間で0から1まで動く折れ線関数なので,常に である。一方, では より は単調増加する。したがって では である。さらに は と同値であり, なので確かに成り立つ。よって でも である。
以上より, において が成り立つ。
(2)
以後 とする。 とおくと,この範囲では である。(1)より には交点がないので, だけを調べればよい。
まず では である。この区間で とおくと, であるから は単調減少する。また である。したがってこの区間に交点は1個ある。
次に では である。 とおくと で, である。この式の に関する導関数は だから単調増加する。端では である。よってこの区間にも交点は1個ある。
次に では である。再び とおくと で, である。この式の導関数は であり,, から である。したがって単調減少する。左端では であり,右端に近づけるととなる。この値の符号を調べると, は, より と同値である。よって のとき負, のとき0, のとき正である。なお である。
最後に では である。 とおくと で, である。この式の導関数は であるから単調増加する。左端 での値は であり,右端では正になる。
以上をまとめる。最初の2区間で交点は常に2個ある。さらに, のときは に交点がない。 のときは でちょうど1個交点がある。 のときは と にそれぞれ1個ずつ交点がある。
したがって,求める交点の個数はである。
総評
難度6/10、計算量6/10。想定時間は18分。周期2の折れ線 に対し、(1)で を一括して除外し、(2)を4つの半開区間だけの符号判定へ落とす構成である。採点上は各区間で の導関数の符号と端点値を示し、交点が「存在する」だけでなく「ただ1つ」であることを述べる必要がある。特に は 側に含まれるので、 のときは1個の交点として数える。典型的な失点は半開区間の端点を二重計上することと、境界値が に入る確認を省くことである。別解として各区間の二次方程式を直接解く方法もあるが、解の位置判定が増えるため単調性による本解の方が安全である。時間が厳しければ、常に得られる最初の2交点と境界式までを先に確保したい。