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横浜国立大学 2017年度 前期理系数学 第5問

正の実数 a,b に対して、連立不等式{x0,yx2,a2x2(yb)20が表す xy 平面上の領域の面積を S とする。次の問いに答えよ。

(1) Sa,b の式で表せ。

(2) a,ba24+4b29=1(a,b>0)をみたしながら動くとき、S の最大値およびそのときの a,b の値を求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

積分図形と方程式微分 面積計算置換微分による最大最小、範囲評価

方針

不等式 a2x2(yb)20baxyb+ax と直す。下側が直線 bax になる部分と放物線 y=x2 になる部分に分けて面積を積分し、S=ab+a3/6 を得る。(2) は楕円条件を a=2cosθ,b=3sinθ/2 とおいて1変数で最大化する。

解答

(1)
a>0x0 であるからa2x2(yb)20baxyb+axと同値である。放物線 y=x2 と直線 y=baxy=b+ax との正の交点の x 座標をそれぞれ s,r とするとs=a2+4ba2,r=a2+4b+a2である。このとき rs=ars=b である。

0xs では上下の境界は2直線であり、sxr では上が b+ax、下が x2 である。よってS=0s2axdx+sr(b+axx2)dxである。第1項は as2 である。第2項は x=s+u とおくと0a(au)(2s+u)du=a2s+a36である。したがってS=as2+a2s+a36=as(s+a)+a36=ab+a36である。

(2)
条件よりa=2cosθ,b=32sinθ(0<θ<π2)とおける。このときS=ab+a36=3sinθcosθ+43cos3θである。

u=sinθ とおくと 0<u<1cosθ>0 である。Sθ で微分するとdSdθ=3(cos2θsin2θ)4cos2θsinθである。u=sinθ を用いて dS/dθ=0 を整理すると4u36u24u+3=0すなわち(u12)(4u24u6)=0である。0<u<1 より u=1/2 である。

このときsinθ=12,cosθ=32なのでa=3,b=34である。端に近づく場合の値よりこれが最大であり、最大値はS=334+(3)36=534である。

別解

解法2

方針

(1) は縦線による断面積を交点の和積で整理する。(2)は制約曲線上の内部極値をラグランジュの未定乗数法で求め,端の極限とも比較する。

解答

(1) 正の交点をs=a2+4ba2,r=a2+4b+a2とすると rs=a, rs=b である。縦断面を積分してS=0s2axdx+sr(b+axx2)dx=ab+a36.(2) 制約をG(a,b)=a24+4b29=1とする。内部極値ではb+a22=λa2,a=λ8b9.λ を消去し,制約も用いると32b372b272b+81=0,すなわち(4b3)(8b212b27)=0.0<b<3/2 にある解は b=3/4 だけで,制約からa=3.端へ近づくと a0 では S0a2,b0 では S4/3 である。一方この内部点ではS=334+(3)36=534>43.したがって最大値は 53/4,そのとき(a,b)=(3,34).

総評

難度7、計算量7。想定時間は25分程度。(1) は領域の下端が直線から放物線に切り替わる点を正しく捉える必要がある。rs=ars=b を使うと面積が ab+a3/6 まで簡潔に整理できる。(2) は楕円の媒介変数表示後、端点でなく内部の臨界点が最大になることを確認する。

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出典: 横浜国立大学 2017年度 前期 数学 第8問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。