方針
(1) で基本評価、(2)で漸化式を作り、(3)は積分が 付近へ集中することをはさみうちで示す。(4)では漸化式を3回反復し、 の係数を順に取り出す。
解答
(1)
ではしたがって(2)両辺を0から1まで積分するとよって(3)
まずより上限を精密にするため、 として積分区間を分ける。両辺を 倍して とすると、最初の積分は0へ収束し一方、下の評価から は任意だから(4)
、 とおく。(2)を変形するとこれを3段階まで反復してを得る。(1)からなので、最後の項は 倍しても0へ収束する。
まず (3) より だから、 が収束するにはが必要である。
次に上の表示からしたがって二次の発散も消すにはが必要である。
この に対して3項の表示を使うとよって以上より
別解
解法2(漸化式から補正項を段階的に決める)
方針
(1) 〜(3)で得た評価と漸化式を使い、まず の 項、次に 項を極限として決める。その情報を漸化式へもう一度代入し、 項を得る。
解答
(1)
より(2)
部分積分するとよって(3)
解法1のはさみうちにより(4)とおく。漸化式をと書く。
まずここでだからこの極限との差をとおけば であり、と正確に書ける。これを漸化式へ代入すると が収束するには、まず よりが必要である。さらに先ほどの極限よりが必要である。
この を代入する。上の正確な表示に対してである。また だから、剰余項を 倍したものも0へ収束する。したがって
総評
難度8、目安時間32分。(1)(2)は後半のための評価と漸化式である。(3)では積分への寄与が 近くへ集中することを、固定した で区間分割して示す。(4)は の係数を順に消す問題で、反復部分積分による厳密な剰余評価と、漸化式による段階的な係数決定を相互検算できる。