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横浜国立大学 2022年度 前期 複素数平面・図形と方程式理系数学 第3問

z1をみたす複素数zに対して、複素数ww=2z3z1と定める。r>1をみたす実数rに対して、zzrの範囲を動くとき、wがとる値の範囲をDrと表す。次の問いに答えよ。

(1) r=32のとき、Drを複素数平面に図示せよ。

(2) ErDrと実軸の共通部分とする。整数を表す点のうち、Erに含まれる点の個数をNrとおく。Nr=3となるrの範囲を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

複素数平面図形と方程式 軌跡円の性質、範囲評価、計算整理

方針

w から z を解き、zr
w3rw2 に移す。実部・虚部を置いて平方完成すれば
Dr は円板になる。ただし w=2 は有限な z から得られないので除く。
実軸上の区間端点を簡単な形に直し、含まれる整数を判定する。

解答

(1) w=2z3z1z について解くとz=w3w2.ただし w=2 は元の式で実現しない。したがってzr    w3rw2.w=x+yi とおいて平方完成すると(x2r23r21)2+y2(rr21)2.r=3/2 では中心と半径がともに 6/5 である。よって
D3/2 は次の円板から点 2 を除いた集合である。

(2)
円板と実軸の共通部分は21r1x2+1r+1から点 2 を除いたものである。
r>1 では右端は 2 より大きく 5/2 より小さいため、
2 より大きい整数は入らず、整数 2 自身は除外される。

Nr=3 となるには、含まれる整数がちょうど
1,0,1 となればよい。したがって2<21r11.r1>0 に注意して解くと14<r113.よって54<r43.

別解

解法2(Apolloniusの円と実軸上の交点を使う方法)

方針

逆変換から得る w3:w2r:1 を、
実軸上の2点 3,2 に対する距離比として読む。
境界はApolloniusの円であり、実軸との2交点を方程式
x3=rx2 から直接求める。中心・半径や整数個数を平方完成なしで決定する。

解答

(1)
w=2 を除きzr    w3rw2.r=3/2 の境界と実軸の交点はx3=32x2の解であり、x=0,x=125.境界円の中心は実軸上にあるので、中心は両交点の中点 6/5
半径も 6/5 である。中心 w=6/5 は不等式を満たすため、
求める側は円の内部である。したがってD3/2={w:w6565}{2}.(2)
一般の r>1 について実軸上の境界点はx3=±r(x2)からL=21r1,U=2+1r+1.よってEr=[L,U]{2}.2<U<5/2 なので、Nr=3 のときの整数は
1,0,1 に限られる。これらを含み 2 を含まない条件は2<L1.L=21/(r1) を代入して14<r113,したがって54<r43.

総評

難度6、計算量5、目安22分。分数一次式を逆に解くと、
原点からの距離条件が w 平面上の2定点からの距離比へ変わる。
最大の落とし穴は w=2 で、逆変換の分母が0になるため円板内にあっても値域から除外される。
(2)では右端が 2<U<5/2 であることを先に押さえると、
数える整数は左端だけで決まる。端点 L=1 は含み、L=2 は4個になるので除くため、
最終範囲の左右の等号が異なる。

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出典: 横浜国立大学 令和4年度一般選抜前期 数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。