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横浜国立大学 2024年度 前期理系数学 第4問

αを,α<1をみたす複素数とする。αz1となる複素数zに対して,w=αz1αzと定める。ただし,ααの共役複素数を表す。次の問いに答えよ。

(1) zz=13をみたしながら動くとき,wの描く図形Dを求め,α=12のとき,Dを複素数平面に図示せよ。

(2) αα=12をみたしながら動くとき,(1)で求めた図形Dが通過する範囲Eを求め,Eを複素数平面に図示せよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

複素数平面図形と方程式 軌跡、式変形、図形的解釈

方針

変換式をzについて解き、z=1/3wの絶対値方程式へ移す。展開・平方完成で中心と半径を出し、中心円と固定半径から通過範囲を求める。

解答

(1)
変換式をzについて解くとz=αw1αwである。したがってz=1/39wα2=1αw2と同値である。両辺を展開すると(9α2)w28(αw+αw)+9α21=0.α<1なので9α2>0であり、平方完成してw8α9α2=3(1α2)9α2を得る。よってDはこの中心と半径をもつ円周である。

α=1/2では中心=1635,半径=935.(2)
α=1/2のとき、Dの中心は原点中心、半径16/35の円周上を動き、D自身の半径は常に9/35である。中心をMとすると、wDであるための条件はM=1635,wM=935.三角形の成立条件から1635935w1635+935,すなわち15w57.逆にこの範囲の任意のwについて、辺長w,16/35,9/35の三角形が作れるので、条件を満たす中心Mが存在する。したがってEは境界を含む環状領域である。

別解

解法2:アポロニウスの円として捉える

方針

α0では1αw=αw1/αを使い、Dを2定点からの距離比が一定のアポロニウスの円と見る。後半は三角不等式で円周の合併を決める。

解答

(1)
ρ=αとする。まずα0の場合、wα=131αw=ρ3w1α.これは2点α1/αからの距離の比がρ:3である点の軌跡、すなわちアポロニウスの円である。距離比をq=ρ/3とすると、その中心はαq2/α1q2=8α9ρ2,半径はqα1/α1q2=3(1ρ2)9ρ2.α=0の場合も元の式からw=zなのでw=1/3となり、同じ公式に含まれる。

α=1/2では中心16/35、半径9/35の円周である。

(2)
α=1/2では中心MM=16/35を動き、各円周はwM=9/35である。三角不等式と逆向きの三角不等式からMwMwM+wM,よって15w57.また、この範囲ではw,16/35,9/35が三角形の3辺となるので、wを固定したとき条件を満たすMを選べる。したがって通過範囲はE={w | 15w57}である。

総評

難度7、計算量7。分数変換を逆に解いて絶対値方程式へ直すのが主眼である。平方完成ではαw+αwの係数を落とさないこと、通過範囲では円周の合併が境界を含む環状領域になることが重要である。代数解とアポロニウス円の解で中心・半径を照合し、図示も数値比に合わせた。

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出典: 横浜国立大学 2024年度 前期 理系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。