問題
次の問いに答えよ。
(2) 実数全体で定義された連続関数が,すべての実数に対して,かつ
をみたすとき,を求めよ。
出典:横浜国立大学 2024年度 前期 理系 第1問(2)
方針
解法1:積分方程式を微分して初期値問題にする
正値性により被積分関数が連続であることを確認して両辺を微分する。の形を作ってを求め、と正値性で平方根の枝を決める。
解法2:積分で増えた量を未知関数にする
右辺の積分そのものをとおくとである。の式にを代入し、を直接積分する。
解答
解法1:積分方程式を微分して初期値問題にする
(2)
与式にを代入すると
である。は連続かつ正であるから被積分関数も連続であり、微積分の基本定理により
と微分できる。よって
からまで積分して
を得る。したがって
右辺はすべての実数で1以上であり、条件から
である。
実際、この関数では
となるため、元の積分方程式も満たす。
解法2:積分で増えた量を未知関数にする
(2)
とおく。与式から
である。正値性よりであり、
となる。したがって
両辺をからまで積分すると
すなわち
である。であるから、
となる。この方法では、積分方程式の右辺が作る累積量を先に未知関数としている。