Evolton

横浜国立大学 2024年度 前期理系数学 第3問

四面体OABCにおいて,点PQRは,それぞれ辺OAOBOC1:12:13:1の比に内分する。点CPQRの重心Gを通る直線が平面OABと交わる点をHとする。ベクトルOAOBOCをそれぞれabcとおく。次の問いに答えよ。

(1) OHabで表せ。

さらに,ab=3ac=1bc=9c=3であり,直線CHが平面OABに直交しているとする。

(2) abを求めよ。

(3) OABの面積を求めよ。

(4) 四面体OABCの体積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

ベクトル ベクトル成分計算内積の利用体積計算

方針

P,Q,Rと重心Gの位置ベクトルを求め、直線CGを媒介表示してHを出す。垂直条件を2本の内積方程式にし、底面積と高さから体積を求める。

解答

(1)
内分比と重心の公式からOP=12a,OQ=23b,OR=34cであり、OG=13(12a+23b+34c)=16a+29b+14cである。直線CG上の点の位置ベクトルはc+t(16a+29b34c)と表せる。平面OAB上ではcの係数が0なので134t=0,t=43.したがってOH=29a+827bである。

(2) CH=29a+827bc.これが平面OABに垂直であるから、a,bとの内積がともに0である。よって29a2+82731=0,293+827b29=0.これらを解くとa2=12,b2=2258,したがってa=12,b=1522である。

(3)
OABの面積をSとするとS=12a2b2(ab)2=121222589=98.(4)
HCから平面OABへ下ろした垂線の足である。内積を展開するとCH2=29a+827bc2=19,よって高さは1/3である。したがって四面体の体積は139813=18である。

別解

解法2:射影とグラム行列

方針

HCの平面OABへの正射影と見る。射影係数から長さを決め、面積と体積はそれぞれ2次・3次のグラム行列式で一括して計算する。

解答

(1) g=16a+29b+14c.CからGへ割合tだけ進んだ点は(1t)c+tgである。平面OAB上ではcの係数が0だからt=4/3となり、OH=29a+827b.(2)
HCの平面OABへの正射影である。A=a2, B=b2とおくと1=ca=29A+8273,9=cb=293+827B.よってa=12,b=1522.(3)[OAB]=12det(1/233225/8)=128116=98.(4)
3本のベクトルのグラム行列式はdet(1/2313225/89193)=916.したがって平行六面体の体積は3/4、四面体の体積は1634=18である。

総評

難度6、計算量6。前半は内分点と重心の位置ベクトル、後半は正射影とグラム行列が中心である。直線CGの媒介係数4/3は線分の外に出ても問題ない。面積9/8、高さ1/3、体積1/8を底面・高さと3次グラム行列式の2通りで相互確認した。

冊子PDFで見る横国のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 横浜国立大学 2024年度 前期 理系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。