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横浜国立大学 2025年度 前期 確率・ベクトル理系数学 第2問

1個のさいころを3回投げ,出た目を順にn1n2n3とする。Oを原点とするxy平面上の点A1A2A3Ak(cos2nkπ5, sin2nkπ5)(k=1,2,3)によって定める。

次の問いに答えよ。

(1)A1A2A3がすべて一致する確率を求めよ。

(2) OA1+OA2OA3が平行になる確率を求めよ。

(3) OA1+OA2OA3が平行になるという条件のもとで,n1n2n3がすべて奇数である条件付き確率を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

確率ベクトル三角関数 数え上げ図形的解釈、条件付き確率

方針

点は正五角形の頂点で,出目1と6だけが同じ点を与える。各頂点の重みを考えて数える。(2)では,2つの単位ベクトルの和の向きが正五角形のどの頂点方向になるかを表にし,(3)ではそのうち奇数の出目だけを数える。

解答

(1)
出目1と6は同じ点を与え,出目2,3,4,5はそれぞれ別の点を与える。したがって3点が一致する場合の数は23+13+13+13+13=12である。全事象は63=216通りなので,確率は12216=118である。

(2)
出目を5で割った余りで考える。ただし余り1に対応する出目は1と6の2通り,その他の余りに対応する出目は1通りである。正五角形の頂点方向を0,1,2,3,4で表し、その単位ベクトルを ei とする。和の公式からei+ej=2cos(ij)π5(cos(i+j)π5, sin(i+j)π5)である。係数は0にならないので、この和が ek と平行(逆向きも含む)になる条件は、方向角を π を法として比較して2ki+j(mod5)である。各余りの重みをm0=m2=m3=m4=1m1=2とする。固定した k に対し、i+j2k(mod5) を満たす順序付きの (i,j) の重みの和へ、さらに第3投の重み mk を掛ける。具体的にはk01234mk12111(i,j) の重みの和787773投全体の通り数716777となる。したがって合計は 7+16+7+7+7=44 通りである。したがって求める確率は44216=1154である。

(3)
(2)の44通りのうち,n1,n2,n3がすべて奇数であるものは(1,1,1),(1,5,3),(3,3,3),(5,1,3),(5,5,5)の5通りである。よって条件付き確率は544である。

総評

【公式解答・出題意図との照合】公式解答例の確率 1/18,11/54,5/44 と全て一致する。

難度6,計算量5。想定時間は20分程度。正五角形の頂点と出目の重みを分けて数える問題である。出目1と6が同じ点を与えること,条件付き確率の分母を(2)の有利通り数にすることが主な注意点である。

【独立検算】さいころの全 63=216 通りを座標ベクトルで列挙し、平行44通り、そのうち全て奇数5通りを確認した。

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出典: 横浜国立大学 2025年度 一般選抜(前期日程)数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。