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北海道大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

微分可能な関数 f(x) と3次関数 g(x) が、すべての x に対して0xf(t)dt=xf(x)+g(x)を満たしている。

(1) g(x)x=1/2 で極値をとり、g(1)=1/3 であるとき、g(x) を求めよ。

(2) (1)で求めた g(x) に対し、f(1)=5 を満たす f(x) を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

微分積分関数 式変形、展開・因数分解、小問利用

方針

与式に x=0 を代入して g(0)=0 を得る。さらに両辺を微分して xf(x)+g(x)=0 を導くと、x=0 から g(0)=0 も従う。3次関数 gg(0)=0, g(0)=0, g(1/2)=0, g(1)=1/3 の4条件で決まる。(2) は求めた g(x)xf(x)+g(x)=0 に入れ、x0f(x) を求めた後、微分可能性から左右の積分定数が一致することを確認する。

解答

(1)
与えられた等式0xf(t)dt=xf(x)+g(x)x=0 を代入すると 0=g(0) である。

また、両辺を x で微分する。左辺は f(x)、右辺は積の微分により f(x)+xf(x)+g(x) であるから f(x)=f(x)+xf(x)+g(x) となる。したがって xf(x)+g(x)=0 である。特に x=0 を代入して g(0)=0 を得る。 g は3次関数なので g(x)=px3+qx2+rx+s とおく。g(0)=0 より s=0g(0)=0 より r=0 である。したがって g(x)=px3+qx2 と書ける。

さらに x=1/2 で極値をとるので g(12)=0 である。g(x)=3px2+2qx だから 3p4+q=0 である。また g(1)=1/3 より p+q=13 である。連立すると p=43,q=1 である。よって g(x)=43x3x2 である。実際、g(x)=4x22x=2x(2x1) なので x=1/2 で極値をとる。

(2)
(1) で求めた g について g(x)=4x22x である。xf(x)+g(x)=0 より、x0 では f(x)=4x22xx=4x+2 である。したがって x>0x<0 のそれぞれで f(x)=2x2+2x+C の形になる。f は微分可能なので x=0 で連続であり、左右の積分定数は同じである。よってすべての xf(x)=2x2+2x+C と書ける。

条件 f(1)=5 から 2+2+C=5 であるから C=5 である。したがって f(x)=2x2+2x+5 である。

最後に確認すると0x(2t2+2t+5)dt+=23x3+x2+5xであり、x(2x2+2x+5)+(43x3x2)=23x3+x2+5xなので、確かに与式を満たす。

別解

解法2(g'の根から組み立てる)

方針

与式の微分から g(0)=0 を得る。g は2次式で 0,1/2 を根にもつため、因数分解形から g を一気に決め、続いて f を復元する。

解答

(1)
x=0 を代入して g(0)=0 を得る。また与式を微分するとxf(x)+g(x)=0,したがって g(0)=0 である。

g は3次関数なので g は2次式である。g(0)=g(1/2)=0 より、ある0でない定数 C を用いてg(x)=Cx(x12)と書ける。g(0)=0 も用いて積分するとg(x)=C(x33x24).g(1)=1/3 より C/12=1/3、したがって C=4 である。よってg(x)=43x3x2.(2)
x0 ではf(x)=g(x)x=24x.したがって f(x)=2x2+2x+C1 である。f の微分可能性により x=0 の左右でも定数は共通であり、f(1)=5 から C1=5 を得る。ゆえにf(x)=2x2+2x+5.

総評

積分恒等式を微分して3次関数と f を復元する問題。目安25分。x=0 の条件と、f の微分可能性による積分定数の一致を落とさないことが要点である。最後に元の積分恒等式へ戻して検算した。

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出典: 北海道大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。