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北海道大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

n 個の袋があり、第 k 番目の袋には赤球が k 個、白球が nk 個入っている。袋を1つ無作為に選び、その袋から球を1個無作為に取り出して色を見てもとに戻すことを、同じ袋で6回繰り返す。赤球をちょうど3回取り出す確率を Pn とするとき、limnPnを求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安24

確率積分 条件付き確率、定積分評価和の計算

方針

k 番目の袋が選ばれたとき、1回の取り出しで赤が出る確率は k/n で一定である。選んだ袋を固定したまま6回戻し入れながら取り出すので、条件付きでは二項型の確率になる。袋の選択は等確率なので k=1 から n まで平均し、1/nF(k/n) の形に直して区分求積法で極限を定積分にする。最後に2001x3(1x)3dxを展開して計算する。

解答

k 番目の袋には赤い球が k 個、白い球が nk 個入っている。合計は n 個なので、この袋が選ばれたとき、1回の取り出しで赤が出る確率は kn であり、白が出る確率は 1kn である。

選ばれた袋で、取り出した球を毎回もとに戻して6回くり返すから、袋を固定すれば各回の確率は同じである。したがって、第 k 番目の袋が選ばれたという条件のもとで赤がちょうど3回出る確率は6C3(kn)3(1kn)3である。

袋は n 個から等確率に選ばれるので、全体の確率 Pn はこれらの平均である。よってPn=1nk=1n6C3(kn)3(1kn)3である。ここで 6C3=20 だからPn=1nk=1n20(kn)3(1kn)3となる。

関数 20x3(1x)30x1 で連続であるから、区分求積法によりlimnPn=2001x3(1x)3dxである。積分を計算する。 x3(1x)3=x33x4+3x5x6 なので01x3(1x)3dx=[x443x55+x62x77]01である。したがって01x3(1x)3dx=1435+1217であり、分母を 140 にそろえると 3584+7020140=1140 となる。ゆえに limnPn=201140=17 である。

別解

解法2(べき和の極限)

方針

袋を固定した条件付き確率を平均するところまでは同じである。その後は積分を用いず、多項式展開とべき和の極限で直接計算する。

解答

k 番目の袋を選んだとき、赤がちょうど3回出る確率は20(kn)3(1kn)3.したがってPn=20nk=1n{(kn)33(kn)4+3(kn)5(kn)6}.正の整数 r に対するべき和の極限limn1nk=1n(kn)r=1r+1を各項に用いるとlimnPn=20(1435+1217)=17.

総評

袋を先に選ぶ二段階確率と区分求積法の問題。目安24分。定積分とべき和極限の2経路を分け、どちらも 1/7 になることを確認した。選んだ袋を6回固定する条件の読み違いに注意したい。

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出典: 北海道大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。