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北海道大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

実数tに対しx(t)=2t+2t2,y(t)=2t2t2とおく。tが実数全体を動くとき、3点(x(t),y(t)),(x(t+1),y(t+1)),(x(t+2),y(t+2))を頂点とする三角形の重心の軌跡を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安17

指数・対数図形と方程式 置換軌跡、式変形

方針

u=2t と置くと、3点は u,2u,4u に対応する形でそろう。重心の座標 (X,Y) を直接計算し、X+YXY を見ると u1/u が分離する。そこから X2Y2 を一定にし、さらに u>0 によって右側の枝だけが現れること、逆にその枝の各点がある u で実現することを確認する。

解答

u=2t とおくと u>0 である。また 2t+1=2u,2t+2=4u である。

一般に正の数 v に対して、点は (v+v12,vv12) と表される。したがって、3点に対応する vu, 2u, 4u である。

重心を (X,Y) とする。まず X 座標はX=13{u+u12+2u+(2u)12+4u+(4u)12}=16(7u+1+12+14u)=16(7u+74u)である。同じように Y 座標はY=13{uu12+2u(2u)12+4u(4u)12}=16(7u74u)である。

よって X+Y=7u3,XY=712u である。これらを掛けると X2Y2=(X+Y)(XY)=4936 となる。また X+Y>0XY>0 なので X>0 である。

逆に、X2Y2=49/36X>0 を満たす点では X>Y だから X+Y>0 である。そこで u=3(X+Y)7 とおけば u>0 であり、条件 (X+Y)(XY)=49/36 から XY=4936(X+Y)=712u も成り立つ。したがってこの枝上の点はすべて重心として現れる。

以上より、重心の軌跡は x2y2=4936,x>0 である。

別解

解法2(x+y、x-y を先に足す)

方針

各点ではx(s)+y(s)=2sx(s)y(s)=2sが成り立つ。重心でも座標の和と差を先に計算し、その積から双曲線を得る。正の指数値を用いて右側の枝であることと逆向きの実現を確認する。

解答

重心を(X,Y)とする。定義から、任意の実数sについてx(s)+y(s)=2s,x(s)y(s)=2sである。したがって重心の座標の和はX+Y=13{2t+2t+1+2t+2}=732t,差はXY=13{2t+2(t+1)+2(t+2)}=7122t.よってX2Y2=(X+Y)(XY)=4936.またX+Y>0かつXY>0だからX>0である。

逆にX2Y2=4936,X>0を満たす点ではX>YなのでX+Y>0である。2t=3(X+Y)7を満たす実数tがただ1つ存在し、双曲線の式からXY=7122tも従う。したがって右側の枝上のすべての点が実現する。

ゆえに軌跡はx2y2=4936,x>0である。

総評

指数のずれを u,2u,4u とそろえて処理する軌跡問題である。目安時間は17分。重心を出したあと、X2Y2 だけで終えると左枝まで含めてしまうので、X>0 と逆向きの実現確認が必要である。計算では 1+1/2+1/4=7/4 の係数整理を丁寧に行えば、双曲線の形が自然に見える。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 北海道大学 1991年度 前期 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。