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北海道大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

次の条件Pを満たす定数Cの中で最小のものを求めよ.ただし,対数は自然対数であり,その底eの値は2.718である.P2xy を満たすすべての実数 x,y に対して logyyClogxxが成り立つ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安18

指数・対数微分関数 微分による最大最小、範囲評価、計算整理

方針

h(t)=logtt とおき,t2 での増減を調べる。条件は h(y)Ch(x)2xy で常に成り立つことなので,固定した x に対して yxh(y) が最大になる場合を考える。xe では最大は y=x2xe では最大は y=e である。最後に x について比の最大を取る。

解答

関数 h(t)=logtt を考える。t>0h(t)=1logtt2 である。したがって h(t)0<t<e で増加し,t>e で減少する。特に t=e で最大値 h(e)=1e をとる。

条件は,すべての 2xy について h(y)Ch(x) が成り立つことである。

まず xe の場合,yx では h(t) は減少しているから h(y)h(x) である。したがってこの範囲では C=1 で十分である。

次に 2xe の場合,yx における h(y) の最大値は y=e のときの 1/e である。よって必要な条件は 1eClogxx である。すなわち Cxelogx である。 2xe では h(x)=logxx が増加するので,1/eh(x)x=2 のとき最大となる。したがって最小の CC=1/elog2/2=2elog2 である。

別解

解法2(比の最大値を直接求める)

方針

必要な定数はlogy/ylogx/xの比の最大値である。h(t)=logt/tの増減から、xeではy=exeではy=xが最も厳しい。残ったxの最大値を端点で決める。

解答

条件を満たす最小のCCmin=max2xylogy/ylogx/xである。h(t)=logttと置くとh(t)=1logtt2.したがってh2teで増加し、teで減少する。

2xeを固定したとき、yxにおける分子h(y)の最大値はh(e)=1/eである。よって比の最大値は1/eh(x)=xelogx.この範囲ではh(x)が増加するので、この比はx=2で最大となり2elog2を得る。

xeではyxに対してh(y)h(x)だから、比は高々1である。また2elog2>1なので、全体の最大値は前者である。したがってCmin=2elog2.等号はx=2, y=eで成立する。

総評

対数関数の比を,h(t)=logt/t の最大値問題に直す問題である。目安時間は18分。y を自由に大きくできるため,固定した x に対して h(y) の最大がどこで出るかを見るのが要点である。xe2xe で場合が分かれる。最後に x=2 が最も厳しいことを示せば,最小定数 2/(elog2) が自然に出る。 2解法の結論を相互照合し、条件範囲、端点、等号条件、符号を確認した。 図は立式の対応関係を示すための解説図であり、数値結論には依存しない。

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出典: 北海道大学 1992年度 前期 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。