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北海道大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

関数f(x)g(x)を次のように定める.f(x)=x2+ax+b,g(x)=x+cただし,abcは定数とする.

(1) 01f(x)dx=01g(x)dxとなるためのabcの満たす条件を求めよ.

(2) (1)の条件のもとで,0x1における2つの関数のグラフの共有点の個数を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

積分関数方程式・不等式 定積分評価恒等式比較、場合分け

方針

(1) は定積分を直接計算し、条件をa,b,cの一次関係として整理する。(2)は共有点を調べるために差 h(x)=f(x)g(x) を作る。積分条件を代入するとb,cが消え、h(0),h(1),h(1/2) の符号だけで区間 [0,1] 内の零点数を分類できる。端点が共有点になる場合も個数に含める。

解答

(1)
それぞれの定積分を計算すると 01f(x)dx=01(x2+ax+b)dx=13+a2+b であり、01g(x)dx=01(x+c)dx=12+c である。したがって条件は 13+a2+b=12+c である。これを整理して c=a2+b16 を得る。

(2)
共有点の個数は h(x)=f(x)g(x) の零点の個数で決まる。(1)の条件よりh(x)=x2+ax+b(x+c)=x2+(a1)x+b(a2+b16)=x2+(a1)xa2+16である。したがってh(0)=13a6,h(1)=3a+16,h(12)=112である。 h(x) は下に凸の2次関数であり、区間の中央で h(12)<0 となる。このため、両端の値がともに0以上なら、区間 [0,1] の中に零点が2個ある。端点の片方が0の場合も、その端点と内部の1点で合計2個である。条件 h(0)0,h(1)013a13 と同値である。

一方、a>1/3 のときは h(0)<0<h(1) であり、右側で1回だけ0を通る。また、a<1/3 のときは h(1)<0<h(0) であり、左側で1回だけ0を通る。

よって、0x1 における共有点の個数は{2個(13a13),1個(a<13 または a>13)である。

h(x)=f(x)g(x) の零点

別解

解法2

方針

h=fg を直接因数分解できる形まで根の公式で求める。積分条件により h(1/2)=1/12 が固定され、2根の明示式から各根が区間 [0,1] に入る条件を別々に判定する。

解答

(1) 01f(x)dx=13+a2+b,01g(x)dx=12+cだから、必要十分条件はbc=16a2である。

(2)

共有点の x 座標はh(x):=f(x)g(x)=x2+(a1)x+16a2=0の解である。判別式は(a1)24(16a2)=a2+13>0なので、異なる2実根x±=1a±a2+1/32(x<x+)をもつ。

2根とも [0,1] に入る条件は x0 かつ x+1 である。前者はa2+131aであり、両辺の非負性も含めて a1/3 と同値である。後者はa2+131+aであり a1/3 と同値である。したがって13a13なら共有点は2個である。それ以外では、一方の根だけが [0,1] に入るので共有点は1個である。

総評

難度5、計算量4。目安時間は15〜20分。積分値の一致は差 h=fg の区間平均が0であることを意味する。h(1/2)=1/12a に依らない点を見抜くと、端点の符号だけで零点数を整理できる。境界 a=±1/3 では端点自体が共有点となるため、等号を落とさない。

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出典: 北海道大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。