方針
(1) は定積分を直接計算し、条件をa,b,cの一次関係として整理する。(2)は共有点を調べるために差 を作る。積分条件を代入するとb,cが消え、 の符号だけで区間 内の零点数を分類できる。端点が共有点になる場合も個数に含める。
解答
(1)
それぞれの定積分を計算すると であり、 である。したがって条件は である。これを整理して を得る。
(2)
共有点の個数は の零点の個数で決まる。(1)の条件よりである。したがってである。 は下に凸の2次関数であり、区間の中央で となる。このため、両端の値がともに0以上なら、区間 の中に零点が2個ある。端点の片方が0の場合も、その端点と内部の1点で合計2個である。条件 は と同値である。
一方、 のときは であり、右側で1回だけ0を通る。また、 のときは であり、左側で1回だけ0を通る。
よって、 における共有点の個数はである。
差 の零点
別解
解法2
方針
差 を直接因数分解できる形まで根の公式で求める。積分条件により が固定され、2根の明示式から各根が区間 に入る条件を別々に判定する。
解答
(1) だから、必要十分条件はである。
(2)
共有点の 座標はの解である。判別式はなので、異なる2実根をもつ。
2根とも に入る条件は かつ である。前者はであり、両辺の非負性も含めて と同値である。後者はであり と同値である。したがってなら共有点は2個である。それ以外では、一方の根だけが に入るので共有点は1個である。
総評
難度5、計算量4。目安時間は15〜20分。積分値の一致は差 の区間平均が0であることを意味する。 が に依らない点を見抜くと、端点の符号だけで零点数を整理できる。境界 では端点自体が共有点となるため、等号を落とさない。