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北海道大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

f(x)=xx+π3sinθdθとおく。

(1) f(x)を求めよ。

(2) 0xπにおけるf(x)の最大値と最小値,およびそのときのxを求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

積分三角関数 絶対値の処理、増減表定積分評価

方針

(1) は積分区間の上端と下端がともに x に依存しているので、上端の被積分関数から下端の被積分関数を引く。(2) は 0xπsinx0 である一方、sin(x+π/3)x=2π/3 で符号が変わることに注意して f(x) を区間ごとに調べる。増減が変わる x=π/3,5π/6 と端点の値をすべて比較し、最大・最小を決める。

解答

(1) f(x)=xx+π/3sinθdθ である。積分区間の上端と下端が x に依存しているので、微分するとf(x)=sin(x+π3)ddx(x+π3)sinxddxxである。したがって f(x)=sin(x+π3)sinx である。

(2)

以下、0xπ とする。この範囲では sinx=sinx である。一方、x+π/3π3x+π34π3 を動く。したがって x=2π/3 を境に、sin(x+π/3) の符号が変わる。

まず 0x2π3 では sin(x+π/3)0 だからf(x)=sin(x+π3)sinx=2cos(x+π6)sinπ6=cos(x+π6)である。よってこの区間ではf(x)>0(0x<π3),f(x)<0(π3<x2π3)である。

次に 2π3xπ では sin(x+π/3)0 だからf(x)=sin(x+π3)sinx={sin(x+π3)+sinx}=3sin(x+π6)である。したがってf(x)<0(2π3x<5π6),f(x)>0(5π6<xπ)である。

以上より、最大・最小の候補は x=0,x=π3,x=5π6,x=π である。それぞれの値を求める。

まずf(0)=0π/3sinθdθ=[cosθ]0π/3=12である。またf(π3)=π/32π/3sinθdθ=[cosθ]π/32π/3=1である。

次にf(5π6)=5π/67π/6sinθdθである。この区間は π をまたぐのでf(5π6)=5π/6πsinθdθ+π7π/6(sinθ)dθ=(132)+(132)=23である。最後にf(π)=π4π/3(sinθ)dθ=[cosθ]π4π/3=12である。

これらを比較すると 23<12<1 である。よって最大値は 1(x=π3) であり、最小値は 23(x=5π6) である。

別解

解法2

方針

(1) は積分区間の両端を微分する。(2) は絶対値を外して f(x) 自体を区分的な三角関数として求め、各区間の値域から最大・最小を読む。

解答

(1)
積分区間の上端・下端をそれぞれ微分してf(x)=sin(x+π3)sinxである。

(2)
0x2π/3 では積分区間が [0,π] に含まれるのでf(x)=xx+π/3sinθdθ=cosxcos(x+π3)=sin(x+π6).この区間では π/6x+π/65π/6 だから、最大値は x=π/3 のときの1であり、端点での値はともに 1/2 である。

2π/3xπ では積分区間が π をまたぐのでf(x)=xπsinθdθ+πx+π/3(sinθ)dθ=2+cosx+cos(x+π3)=2+3cos(x+π6).ここで 5π/6x+π/67π/6 だから、最小値は x=5π/6 のとき2+3cosπ=23であり、この区間の両端では 1/2 である。以上より最大値 1 (x=π3),最小値 23 (x=5π6)となる。

総評

難度6、計算量6。目安時間は22分。絶対値つき積分の端点微分から導関数の符号を調べる解法と、f(x) 自体を2区間で明示して三角関数の値域を見る解法の2通りを収録した。どちらも x=2π/3 で絶対値の外れ方が変わること、最小点では積分区間が π をまたぐことを明示する。

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出典: 北海道大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。