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熊本大学 2017年度 前期文系数学 第3問

f(x)=x2+xとし,数列{an}を次のように定める.
a1=8とする.ann1)に対して,座標平面上の曲線y=f(x)上の点((an)2,f((an)2))における接線と直線y=xとの交点のx座標をan+1とする.ただし,(an)2an2乗を表す.以下の問いに答えよ.

(問1)
すべての自然数nに対し,an>0が成り立つことを示せ.

(問2)
bn=log2anとおくとき,bn+1bnを用いて表せ.

(問3)
数列{an}の一般項を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

数列微分指数・対数 接線・法線漸化式の変形置換、誘導利用

方針

接点のx座標をu=(an)2とおき,y=x2+xの接線とy=xの交点を計算してan+1=an22を得る。正値性はこの漸化式から帰納的に示す。bn=log2anにより一次漸化式bn+1=2bn1へ直し,bn1を等比数列として解く。

解答

(問1)
u=(an)2 とおく。f(x)=2x+1 であるから,曲線 y=f(x) の点 (u,f(u)) における接線はy=(2u+1)(xu)+u2+u=(2u+1)xu2である。これと y=x の交点のx座標はx=(2u+1)xu2より,u>0 のとき x=u2 である。したがってan+1=an22である。a1=8>0 であり,an>0 ならば an+1=an22>0 であるから,すべての自然数nに対して an>0 が成り立つ。

(問2)an+1=an22 よりbn+1=log2an+1=log2an22=2log2an1=2bn1である。

(問3)
b1=log28=3 である。(問2)よりbn+11=2(bn1)であるから,bn1 は初項 2,公比 2 の等比数列である。よってbn1=2nすなわち bn=2n+1 である。したがってan=22n+1である。

別解

解法2

方針

接線計算から得たan+1=an2/2に対し,対数漸化式を固定点移動せず反復する。最後は得られた一般項を元の漸化式へ代入して帰納的にも確認する。

解答

(問1)
u=an2とおくと,接線はy=(2u+1)xu2である。y=xとの交点では2ux=u2となるので,u>0ならan+1=u2=an22>0である。a1=8>0から帰納的にすべてのanは正である。

(問2)bn+1=log2an22=2bn1である。

(問3)
b1=3であり,漸化式を繰り返すとbn=2n1b1(1+2++2n2)=32n1(2n11)=2n+1となる。よってan=2bn=22n+1である。実際,この式はa1=8を満たし,an2/2=an+1となる。

総評

難度5,計算量4。想定時間は15分程度。接線と直線 y=x の交点から漸化式を正確に作ることが最重要である。an+1=an2/2 が出れば,対数を取って一次漸化式に落とす流れは標準的で,指数の添字を一つずらさないように注意したい。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。

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出典: 熊本大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。